フィギュアスケートのグランプリシリーズでは、ジャンプの不振により、フランス杯2位、ロシア杯5位という不本意な成績に終わった浅田真央。来年には、バンクーバー五輪の開催を控え、不安が残る滑り出しとなったが、不調の原因はどこにあるのか――。

本日2日発売の男性誌『週刊プレイボーイ』(11.16 No.46)では、「超人気アスリートたちの思わぬ崖っぷち」と題し、その要因を考察している。

同誌にコメントを寄せるスポーツライター・折山淑美氏は、「簡単に言うと、『ジャンプ失敗への恐怖心』が不調の最大要因。ジュニア時代のように自然体のまま跳べば何も問題ないのですが、今はそれができていない」と語っている。

また、スポーツ紙のフィギュア担当記者は、一昨年に施行されたルール改定による影響を挙げ、「当時の真央のルッツは完全に減点対象。ルール変更初年度こそ、ほかのジャンプの調子を崩すことを回避するため、矯正せずに通したが、昨シーズンからルッツのエッジ矯正に取り組んだ。(中略)しかし結局、完全には消化できない状態でシーズンが終了してしまった」と指摘する。

さらに、専門誌記者の見解では、「本来、難なく跳べるはずのトリプルアクセル(3A)が、今シーズンは本番で8回跳んで7度も失敗。間違いなく五輪の重圧が彼女を狂わせている」といった声も挙がっている。同記事の最後では、前出・折山氏が真央の突破口を示しているが、果たして、次戦となる12月末の全日本選手権に間に合わせることはできるのか。ミラクル真央復活に、日本国中が熱い視線を送っている。

■『週刊プレイボーイ』(11.16 No.46)
特集:超人気アスリートたちの思わぬ崖っぷち
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