17日のセリエA第8節で、ジェノアに敵地で5−0と圧勝を飾ったインテル。クリスマスツリー型のフォーメーションが機能し、フィジカル・コンディションも伸び、ジョゼ・モウリーニョ監督は一部の主力選手を休ませることすらできた。後半から出場したMFパトリック・ヴィエラまでゴールを決めたのだ! ジェノアの本拠地マラッシには、まさに「パーフェクトな嵐」が押し寄せたのである。

モウリーニョ監督は試合前に、「モノローグではなく、ディアローグな試合になる」と考えていたが、実際にはインテルのモノローグとなった。「見事なチームパフォーマンスのお陰」である。モウリーニョ監督はこの圧勝劇を、「私のことを良く言いたくない人に」捧げるとも話した。

一方で、同監督は「エトーとミリートが使えたら、こういう戦い方をしなかったというのは当然だ」と、欠場した前線2選手についてコメントしつつ、「だが、彼らがいないことになって、私はすぐに中盤をコンパクトにすることを考えた。バロテッリの後ろにスナイデルとスタンコビッチを起用することでね」と付け加えている。

また、1ゴールを挙げたFWマリオ・バロテッリについては、「試合のある時点で、私はマリオにパーフェクトだと言った。彼はチームが必要としていたことをすべてやってくれたよ。ボールをキープして、ファイトし、相手陣内の奥を突いて、さらにゴールまで決めてくれた。素晴らしかったよ」と絶賛。スナイデルとスタンコビッチにも、「最高だった。スナイデルはライン間のスペースを突いてくれたし、スタンコビッチは飛び出しが良かった」と賛辞を送った。

この日のフォーメーションは、出場停止のバロテッリに代わり、エトーが出場する形で、20日のチャンピオンズリーグ(対ディナモ・キエフ)でも見られるだろう。モウリーニョ監督も「ミリートとバロテッリがいないから、エトーは何としてでも回復させなければいけない。問題はないと思うよ」と話している。一方で、前半で交代したMFエステバン・カンビアッソに関しては、「これからの48時間でチェックすべき、ちょっとした筋肉の問題がある。試合前にヴィエラをチームとアップさせたのは、それが理由だった。そして開始から30分が過ぎ、エステバンは最後までやれないと知らせてきたんだ」と説明している。

最後に、モウリーニョ監督は「我々が5−0とリードしても、彼らは私を身震いさせた。なんてスタジアムだ。これこそサッカーだよ」と、マラッシの観客を絶賛。一方で大勝については、「1−0で5勝できるなら、喜んでそちらと取り換える。大事なのは3ポイントを獲得し、首位にいるということだ。私はいつも首位で試合をしたいんだよ。独走? 冗談はやめてくれ。差があっても、私はユヴェントスやミラン、ローマへの注意は決して失わない」とコメントした。