山田孝之、栗山千明(撮影:野原誠治)
 9日、18日に公開される映画「鴨川ホルモー」の完成披露試写会が東京・有楽町で行われ、主演の山田孝之、栗山千明、濱田岳、石田卓也、斉藤祥太、斉藤慶太、荒川良々、本木克英監督が舞台挨拶の為登壇した。

 「鴨川ホルモー」は、山田演じる安倍がカワイイ女の子に釣られて「京大青竜会」なる正体不明のサークルに入会することから、謎の祭“ホルモー”に巻き込まれ“オニ”を操り闘うという奇想天外なストーリー。原作を手がけたのは2008年に玉木宏主演ドラマで話題を読んだ「鹿男あをによし」の万城目学。今回、「ゲゲゲの鬼太郎」(2007年)の本木監督が京都の情景や四季をたっぷりと映し、青春ドラマを見事に完成させている。

 今回は観客を「京大青竜会」新入部員と見立てイベントが進行。まず、劇中で使われている浴衣を着用した先輩が映画の中でも印象的なシーンである「レナウン娘」の踊りを披露。会場から贈られる拍手にヒートアップすると、次第に浴衣を脱ぎ捨て赤いふんどし姿に。続いてキャストと監督が登場すると、集まった女性ファンから悲鳴が飛び交った。劇中では、山田、濱田、石田、斉藤、荒川の男性キャスト陣は全裸でこの「レナウン娘」踊りを披露しているが、山田は「僕の演じている役的にたくさん踊れなくて残念でした。もっど踊りたかったんですけど」と悔しそうな表情を浮かべていた。

 また、本作で“オニ”をあやつる為に使用する“オニ語”の中で、最も印象的である“ゲロンチョリー”が「潰せ!」という意味を持つことにちなみ、キャスト陣に「自分がゲロンチョリーしたい物(事)」という質問が及んだ。栗山が「花粉です。花粉症がひどいので撮影中も本当にひどくて…」と話し、石田も「最近お風呂に入ると必ず鼻血が出るので困ってます。なので鼻血をゲロンチョリーしたいですね」と生活感あふれる回答をする中、山田は「2月半ばに友人と食事をしてお酒を飲んで、すごく良い気分で帰ろうと思った時に乗ったタクシーの運転手をゲロンチョリー」とボードにぎっしりと書き込んだ怒りを披露。「今日はテレビの取材もいるので、詳しくは言えませんが、相当不愉快でした」と静かに怒る山田の姿に会場から笑いがこぼれた。

 これから映画を観る観客に向けてのメッセージとして、栗山は「本当にお客さんがどんな反応をしてくれるのか楽しみです。私も全裸では無いけど地味に踊ってるので見てくださいね」とコメント。濱田は「さっき僕が入場した時に“かわいいー!”って声をかけてくださった方がいましたが、そう言ったことを後悔して今日は帰って欲しいです」とはにかみながら話した。最後に主演の山田は「本気でバカな事をしたので、面白いと思ったら本気でみんなにオススメしてください」としっかりと映画をアピールした。

 映画「鴨川ホルモー」は4月18日(土)より全国ロードショー。

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