分島花音
 2月18日、元MALICE MIZERのMana(MALICE MIZER〜Moi dix Mois)のプロデュースによるファーストアルバム「侵食ドルチェ」を発売したクラシックロリータのチェロ・ボーカリスト、分島花音。クラシックの要素とエレクトロニカが不思議に融合したサウンドと、そのミステリアスさがゴシック&ロリータ(通称ゴスロリ)のファン層を中心に話題を呼び、同作は2月18日付のオリコン・デイリーランキングで初登場19位を記録した。

 分島花音は、アニメやvisual-keiを中心としたジャパンブームが過熱するフランス・パリにて、visual-keiの第一人者かつゴシック&ロリータの教祖として現地でも絶大な人気を誇るManaがプロデュース、ヨーロッパ全土で大ヒット中のコミック「ヴァンパイア騎士」のアニメ版主題歌を歌うアーティストということもあり、ヨーロッパの有力レーベル4社間で争奪戦が勃発するほど。前代未聞の注目度の中、2月11日には「侵食ドルチェ」がヨーロッパ全域で先行発売されていた。

 ヨーロッパ先行発売に合わせて、2月11日には総店舗数200店を超えるフランス最大のCDチェーンFNACのシャンゼリゼ店にてインストアライブを実施。会場にはパリのジャパンブームの熱狂ぶりを指し示すかのごとく500人以上の観客が殺到し、FNACシャンゼリゼ店のインストアイベント動員記録を更新した。当日のアルバム売上も300枚を超え、同店舗での単日/単体商品の売上として史上最高の記録を叩き出した。

 分島花音の人気ぶりについて、「ヨーロッパにおいて日本のポップカルチャーを語る際に重要な3つのキーワードである『ヴィジュアル系』、『マンガ・アニメ』、『ゴスロリ』。その全てを分島花音は見事に満たしており、チェロ・ボーカリストという独自の音楽性がヨーロッパの音楽と日本のポップミュージックをまたぐ絶妙なバランスを秘めていたからではないでしょうか?」と関係者は分析している。

 翌12日には、パリでも有数の由緒あるライブスペース”ベルビロワーズ”でもライブを敢行。MTVフランスをはじめとするフランスのテレビ局4社と雑誌社10社以上の取材対応に追われた。

分島花音コメント
はじめてのパリの地で不安はありましたが、たくさんの人が集まってくださりびっくりしました。そして、私のライブを楽しんでいるパリの皆さんを見ることができて、とても嬉しかったです。パリの空気は、芸術を心から楽しもうという気持ちでいっぱい。そんなパリの空気の中で、ライブをやらせて頂けたことは、とても刺激になり勉強となりました。フランス語をもっと勉強して、是非また近いうちに、パリでライヴをやりたいです。さらに、ヨーロッパをライブツアーでまわるのが夢です!

Manaコメント
まだ、デビュー間もなく、コンサート経験も少ないので、初の海外公演はどうなるのだろうと、正直、少々不安があった。だが、蓋を開けてみると、多くの人が集まり、大声援をあび堂々としたステージングで、パリの人々を魅了する彼女を見て、ほっと胸を撫で下ろした。大胆かつ繊細な歌声とチェロプレイに、歓喜の声が場内に響き渡り、初の海外公演は最高のものとなった。今回リリースした1stアルバム「侵食ドルチェ」で分島花音の幕は上がったばかり。後は、チェロボーカリストとしてのアイデンティティーを更に開花させ、新たな時代を作っていって欲しいと思う。

分島花音MALICE MIZER - アーティスト情報
ヴァンパイア騎士 - テレビ東京・あにてれ

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