「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」などで有名な押井守がこの夏新作映画「宮本武蔵−双剣に馳せる夢−」を公開する。
そのテーマソングを依頼したのはあの頑固おやじキャラの泉谷しげるだった。

宮崎駿とはまた別の角度から世界に注目される押井守監督。
作品「スカイ・クロラ The Sky Crawlers」は
2008年のアカデミー賞長編アニメーション部門のノミネート選考対象にもなったほどだ。

フォーク歌手、個性派俳優として活躍する泉谷しげるは意外にも押井守ファン。
「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」「アヴァロン」「スカイ・クロラ The Sky Crawlers」などほとんどの作品は見ているとのことで、中でも「イノセンス」はお気に入りらしい。

そんな泉谷のことを聞きつけてか押井守プロダクションから新作映画「宮本武蔵−双剣に馳せる夢−」のテーマソングの依頼が来た。2008年11月のことだ。

押井守が泉谷しげるに依頼したのは、どうも押井守も泉谷しげるをかなり聞き込んでおり、彼の歌が映画のイメージとマッチしたことによるようだ。
押井が泉谷に曲を依頼してきた際に、イメージとして泉谷の曲をいくつかあげたのだが、その中に「激しい季節」が入っていた。
これは阪神淡路大震災の救済街頭ライブを行ってた時期、1993年頃に出した曲でヒットとまでは至らず、数回しか演奏していないレア曲なのだ。
押井がこの曲をあげてきたことには、泉谷も関心した。
ここに、相思相愛の二人による映画とテーマ曲の構想が成り立ったのだ。

事実、泉谷しげるの曲づくりには熱が入った。
当初「回帰線」と名づけたこの曲では、
「孤高の剣聖」といわれた宮本武蔵の「頂点を目指す者があらゆる誘惑に打ち勝ちストイックに鍛錬するさま」を歌ったものとなる。
昨年末にはライブで二度披露して、観客の反応を見て、2009年に手を加えてレコーディングを行った。
曲名も「生れ落ちた者へ」と変更している。

「宮本武蔵」については数え切れない小説や映画が作られてきたが、最近では井上雄彦の漫画「バガボンド」が話題となった。従来の「宮本武蔵」とはかなり違ったイメージなのが話題となり多くのファンがいるのだ。ミスチルの作品「その向こうへ行こう」は、バガボンドをイメージして作られたともいわれる。

2009年夏に公開予定の
押井守映画「宮本武蔵−双剣に馳せる夢−」
も、かなり新解釈で作られているようだ。
新たな宮本武蔵に泉谷しげるの曲が感動を増してくれそうである。

(編集部:真紀和泉)

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【参照】
泉谷しげるからのメッセージ