視察目的で欧州を訪れているアルゼンチン代表のディエゴ・マラドーナ監督は13日、イタリア杯5回戦のインテル対ジェノア戦を観戦するためにミラノを訪れた。

 試合前にインテルの練習場を訪れ、“Inter Channel”のインタビューに応じたマラドーナ監督は「まず始めに、マッシモ・モラッティ会長に敬意を表したい。イタリアにおける私の会長は彼しか存在しない。彼は男としても素晴らしく、インテルを強豪へと成長させた。そしてモラッティは、ジョセ・モウリーニョを獲得した。私がもしどこかのクラブの会長であるならば、間違いなくモウリーニョは獲得したい監督の1人だ。でき得る範囲内での最高の補強だった。ジョセは監督に必要な全ての要素を持っている。選手やメディアとのコミュニケーションの取り方を心得ている。私が理想とする監督だ」とコメント。

 また、黄金時代を築いた古巣ナポリについては「ナポリサポーターに対しては、最大の敬意を払っている。彼らは常に私の心の中にあり、生涯忘れることはないだろう。モラッティが当時インテルの会長を務めていたら、私はインテルの選手となっていたかもしれないが…」。

 一方、監督業については「私が監督であることに問題はないはずだ。私の経歴を忘れる人はいないし、誰も消し去ることはできない。しかし、今の私は、アルゼンチン代表という偉大なチームの監督であり、個々のレベルの高い選手達をまとめ上げなければならない。私にはその力量があると信じている」と話している。