移籍が合意に達していたパリサンジェルマンのメディカルチェックで、心臓の奇形があると誤診されたことが原因で、今季開幕前に現役を引退した元フランス代表のDFリリアン・テュラム(36)。“l’Equipe Magazine”のインタビューに応じたテュラムが、ACミランのカルロ・アンチェロッティ監督から誘いを受けていたことを明かした。

「8月末に行われたACミランとユベントスの親善試合の際、バルセロナ時代の同僚であるザンブロッタに挨拶したくて、ACミランのロッカールームを訪れたんだ。みんなが私を歓迎してくれたよ。アンチェロッティ監督のことは、パルマ時代からよく知っており『すぐにACミランとの契約書にサインするように』と言われたよ。私は引退を表明したばかりであり、彼が冗談を言っているんだと思った。しかし、彼は真剣だったんだ。『8月31日までに決断して欲しい』と改めて言われた。その後ミラネッロ(ACミランの総合施設)を訪れ、彼のプロジェクトに衝撃を受けた。しかし、ACミランに入団することはなかった。もし、現役を続行するならば、パリサンジェルマンと決めていたからね」とテュラム。

サッカーへの未練については「今のところ不思議とサッカーが恋しくはないんだよ。本当にサッカー選手だったのか?と自問したくなるくらい…。もう少し時間が経てば、ロッカールームの雰囲気が懐かしく感じられるだろうね」と話した。