中日ドラゴンズの中村紀洋選手がFA宣言をするようですね。

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プロ野球に興味がある方であればご存知だとは思いますが、中村選手は

・オリックスとの契約交渉で球団の提示金額以上のものを要求し続けた
・結果オリックスから自由契約を言い渡された
・中村選手が希望するような金額で彼を採用する球団がなかった
・そんなときに中日ドラゴンズの入団テストを受け、「育成選手」(年棒が400万円程度)にて採用された
・同年(2007年)、育成選手 → 支配下選手登録 → 一軍 と這い上がり、とうとう日本シリーズのMVPを勝ち取るまでになった

という経緯がある選手です。

この経緯を短く言えば、中日が「拾ってあげた」という状況ですし、中村選手も「中日に拾ってもらえた」という発言をずっと続けていました。

そんな彼がFA宣言をし、中日を出ようとしている。
傍から見たら「拾ってもらったのにその恩を裏切るのか!」という思いになるかもしれませんし、実際インターネット上の書き込みでは、そういうコメントが散見されています。


でも、恩を武器にしちゃいけないんと思うんです。
恩を与えた、それはそれであって、返されることを期待しすぎちゃいけません。
逆に、恩を返すことが強制であれば、与えた段階でそれはすでに恩ではありません。

もちろん人間ですから、「恩返しをしなければ」という姿勢が余りにもない人は困り者です。
だからといって、恩を与えた人間が何でもかんでも「恩返し」を執拗に求めてはいけませんし、ましてや当事者じゃない第三者が「恩知らず!」のような言い方をするのは、それもどうかと思います。

35歳の中村選手、現役選手である寿命はもう少ないでしょう。
だったら「他球団の評価を聞いてみたい」と思う気持ちは、自然だと思います。

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