サンダーランドのロイ・キーン監督が、アーセナルとチェルシーを、自前の選手を育てず、若手を買い集めると批判した。ダイアモンドの原石を見事に磨き上げると評判のヴェンゲル監督だが、キーン監督にしてみれば、それもアーセナルの地元の選手を発掘するのではなく、才能ある10代の選手を国内外のクラブからつれてくるだけなので評判倒れと言うのだ。
「ちまたでは、アーセナルは若手を育て上げてすばらしいと言われている。だが、そういう若手の多くはほかのクラブからつれてこられたもので、アーセナルのアカデミー育ちじゃないんだ。それはチェルシーにも当てはまる」

 ヴェンゲル監督は大金をはたいて当時17歳のテオ・ウォルコットをサウサンプトンから、この夏にはカーディフから10代のアーロン・ラムジーを獲得。今やチームの中心となったセスク・ファブレガスはバルセロナのユース育ちだ。

 また、キーン監督は両クラブがロンドンという絶好のロケーションにあることにも言及、「我々は若手の契約に関しては厳しい戦いを強いられている。クラブの所在地もそれを困難にしているんだ。ある一定の範囲からしか若手を連れてこられないが、うちのクラブの周囲は海が多いからね。果たしてそこにいい魚はいるのだろうか?」と最後は冗談めかした。