コア・ファンが集まる公開計量では、ブーイングは起こらないのだが――。

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吉田善行が欠場、長南亮が初勝利を挙げたUFC88。今大会には、日本でもお馴染みの韓国人ファイター=キム・ドンヒョンが出場、TUFファイターのマット・ブラウンに判定勝ちを収めた。

しかし、2−1のスプリットデシジョンに米国のファンは大ブーイング。果てして、ドンヒョンはこのアウェイの洗礼をどのように捉えているのか?
(※キム・ドンヒョン インタビュー詳細は、次号「ゴング格闘技」に掲載予定)

――3−0でもおかしくない内容でしたが、大きなブーイングを浴びてしまいましたね。

「アウェイでの戦いは、日本でたくさん経験したのですが、米国も日本も同じで、開催国の選手と戦った場合、判定で不利になるのは致し方ないです。そういう事実が、私に力を与えてくれることもあります」

――ブーイングについてはどうですか? 『判定になって申し訳ない。次は違った戦いを見せます』というコメントに対してまでブーイングが起きてしまいましたが。

「それが母国以外で戦うことだと思っています。それが愛国心というものでしょう。ただし、そういうなかでも私が心がけていることは、国に関係なく良い試合をファンの前でするということです。日本で戦っていたときは、ブーイングはなかったです。日本と米国の文化の違いですし、日本のファンの格闘技を観戦する姿勢と、米国のファンの見方の違いだと思っています」