昨年12月に念願のセリエAデビューを果たし、今年1月に行われたイタリア杯ユベントス戦で2得点を挙げる活躍で注目を集めたインテルのFWマリオ・バロテッリ(17)が、今夏参加したWWF主催のシチリア旅行について語った。

――サッカー選手は一般的にサルデーニャ島でバカンスを過ごすとのことだが、あなたのバカンスは個性的だったのでは?

「同世代の人々にお勧めだよ。僕にとって、他のサッカー選手がどこでバカンスを過ごすかは全く興味がない。僕は常にマリオであり、自分の選択をする。VIPには相応しい場所があると思うが、僕は皆があまり行かない所へいくことが好きだ。バカンス先ではリラックスと日頃できない特別な経験をしたい。WWFのツアーでは、コーラや紅茶は許されず、飲めるのは水だけなんだよ。またボトルも飲み終わったら捨てるのではなく、同じボトルを使い続けるんだ。テレビ、プレーステーションそして携帯も禁止だよ」

――彼女と参加したの?

「1人で参加した。そこで素敵な女性と知り合った。残念ながら特別なことは起きなかったけどね…」

――今回のバカンス先であるシチリアの印象は?

「とにかく色が印象的だった。空と海の青、そして木々の緑。またシチリア料理は味もインパクトがあった。アーモンドのカキ氷やドルチェなど。全てが感動的に美味しかった。セジェスタで体験した温泉は生涯わすれることはないだろう。1時間程入浴したが、すっかりのぼせてしまったよ」

――飛行機ではなく、他の参加者と共に電車で戻ったようだが。

「そうだよ。皆と一緒に電車で戻った。このツアーに申し込んだ以上、最後まで皆と同じ経験をしなければと思った。見ず知らずの人ばかりなので最初はぎこちないけど、最終的にはカルチョのチームのように一体感が生まれた」

――来月12日には18歳となるが、イタリアのパスポート申請は?

「この時を待っていたし、もちろん申請するよ。(移民だが)僕はイタリア人だ。僕はイタリアで生まれて、ここで学び、ここでカルチョをプレーしてきた。僕はイタリア語しか話せないし、家族もイタリア人だ。ただ法的にイタリア人と認められていないだけだ。今まで僕は母国で外国人として暮してきた」