アーセナルのアーセン・ベンゲル監督が、アストン・ビラのMFガレス・バリーの獲得に乗り出したようだ。バリーはリバプール移籍が最有力とされていただけに、獲得交渉は混沌を極めることになりそうだ。

 バリー獲得について、11日にアストン・ビラと交渉を行なったリバプール。獲得はほぼ確実とされ、交渉の大半はアストン・ビラ側が設定する移籍金1800万ポンド(約38億円)の減額を巡るものだったといわれている。

 しかし、ここに来てアーセナルが獲得合戦に参戦。マテュー・フラミニがACミランに移籍し、ジウベルト・シルバのパナシナイコス移籍も近日中に発表される状況の中、指揮官のアーセン・ベンゲル監督はイングランド代表でも中盤のセンターでレギュラーを務めるバリーの獲得を熱望したようだ。

 アーセナルはいまだ正式オファーを提示していないが、移籍金+選手の条件で交渉に臨む様子で、DFジャスティン・ホイトなどが放出の候補に挙がっているといわれている。

 また、FWエマヌエル・アデバヨールとMFアレクサンデル・フレブの移籍が決定すれば、4500万ポンド(約95億円)程度の資金が見込めるだけに、アーセナルが強気の交渉を行なう可能性もある。ベンゲル監督の希望で進められる“バリー強奪作戦”。首尾よく成功しても、リバプールとの間に新たな遺恨を残すことになりそうだ。