メディカル・チェックで心臓に問題が見つかったことが原因で、パリ・サンジェルマン移籍が白紙となった元フランス代表(ユーロ08終了後に引退を表明)DFのリリアン・テュラム(36)が28日、仏紙“L’Equipe”のインタビューに応じた。

パリ・サンジェルマンの移籍が白紙となったばかりでなく、現役引退の危機に瀕しているテュラムは「深刻な病気でないことを願っている。プレーを続けることができるか否かが判明する1か月後を待たなければならない。サッカーができる状態と判明すれば、現役を続投するつもりだ」と明かした。

一方、テュラムが今季終了まで2年間在籍したバルセロナのチームドクターは「異常は見当たらなかった。テュラムのような心臓肥大は、多くのスポーツ選手、とりわけ黒人選手に多く見られる症状なので、今後も問題なくプレーを続けられると思われる」との見解を明らかにした。

またUEFA(欧州サッカー連盟)のミシェル・プラティニ会長は「非常に驚いていると同時に、彼がこれまで在籍したクラブのドクターはこの問題にまったく気付くことはなかったのだろうかという疑問も感じている。そして、どうしてパリ・サンジェルマンが発見したのか…。正しい表現か否かは分からないが、発覚しなければよかったのでは…」と動揺を隠せない様子で語った。