ユーロ08スイス・オーストリア共催大会で、グループリーグ初戦のオランダ戦以外の3試合にフル出場を果たし、大会直前に負傷離脱したDFファビオ・カンナバーロ(34)の代役をこなしたイタリア代表のDFジョルジョ・キエッリーニ(23)が、ユベントスとの契約を2013年まで延長したことが明らかとなった。“ガゼッタ・デッロ・スポルト”紙のインタビューに応じたキエッリーニは、現在の心境を語った。

−夢については?
「容易ではないが、いつの日かユベントスのキャプテンになりたい。ユベントスの現主将はデル・ピエロであり、彼の後任はブッフォンが務めることになるだろう。彼が現役である限りは彼が主将であり続けるはずだ。ブッフォンが引退後にユベントスの主将に就任できれば嬉しい」

−充実のシーズンだったか?
「このチームにおいて、重要なポジションに相応しいということを証明できた。クラブ、ラニエリ監督そしてチームメートに感謝している。今季は忘れられない1年となった。代表では残念な結果に終わってしまったが…。優勝を信じていたので、できれば今もウィーンにいたかった。今季は自分にとって完璧な1年だと言えるが、ここがスタート地点でもある」

−アイドルは?
「マルディーニは、長年あのポジションで最も素晴らしい選手であり続けた。40歳の誕生日を迎えた彼にお祝いのメッセージを送りたい。彼は偉大な選手であり、自分には全く真似のできないエレガンスな雰囲気に満ち溢れている。我々の世代の模範だ。マルディーニ加え、カンナバーロからも多くのことを学んだ。スペイン戦(ユーロ08準々決勝)のあと、彼とマテラッツィから『頑張ったな』と褒めてもらったよ。彼らは大会中も親身になってアドバイスを送り続けてくれた。感謝の気持ちでいっぱいだ。またパヌッチも、開幕当時ガチガチだった自分の緊張をほぐしてくれたし」

−目標は?
「ユベントスと代表において与えられたチャンスを生かすことができた。重圧を背負うことは嫌いじゃない。3年前ユベントスに加入した頃は非常に若かったが、成長と共に責任感も増した。自分の中で欧州CLと国内リーグ戦の重要性は同等だ。両方で結果を出すことを目指している」

−競争について
「来季は(欧州CL出場もあり)試合数も増加する。チャンスは全員に与えられるだろう。重要なのは、選手全員がいつでも出場可能なコンディションを保ち続けることだ。その中でも最もコンディションの良い選手が試合に出場できる。まだまだ成長できる」

−今後の代表については?
「ユーロの優勝候補?ドイツが有力だろう。彼らは一致団結しており、闘志に溢れている。我々イタリア代表は、W杯に向け8月から再出発を切らなければならない。多少の変更点はあるだろうが、基礎は変わらないだろうし、大改革はないはずだ」