大阪府橋下知事は2008年6月16日、就任後初めてとなる「政治資金パーティー」を開催した。元経済企画庁長官の堺屋太一氏ら著名人の顔も見られた。

橋下知事は今回「政治資金パーティー」を開催した目的のひとつは
「選挙で応援してくれた人にあいさつする機会をつくりたかった」
ことだと話した。
そして、もうひとつは政治資金集めであることに理解を求めた。
今回のパーティーの企画にあたっては、政治資金の調達に苦心した末開催に踏み切ったようだ。
”選挙応援で各地に出かけた際の費用は自費で賄っている”
との説明だったが、実際に選挙時に事務所にはられる『為書(ためがき)』を送るのに1本10万円を要したり、事務連絡などをとる事務員の人件費も必要なようだ。
当初、知事自身が公務外で出演するテレビ番組や講演の出演料を政治資金にとも考えていたが、府民の声も聞いて慎重に検討したいとしていた。
しかし、「個人の所得には限界がある」というこてで今回、政治資金パーティーを開催したのだ。

パーティー券は1枚1万円で約1800枚を販売した。
「企業・団体からは献金は受けない」
と、企業・財界関係者からは個人のポケットマネーで購入してもらうよう要請したという。

パーティー会場は大阪市北区の”リーガロイヤルホテル”だった。
午後7時15分知事が入場すると盛大な拍手が起こった。
「今日から大阪維新の日。みなさんとともに、再び大阪を輝かせたい」
と最後はヒートアップして絶叫調のあいさつを行った。
知事選で支援してくれた堺屋太一氏が乾杯の音頭をとり、会場も交流がはじまった。
知事は額や首筋に汗を浮かべながら会場内のテーブルを回り、訪れた人に直接あいさつ。握手や記念撮影攻めにあっていた。
6月29日が知事の誕生日ということで、一足早く用意されたバースデーケーキのろうそくを吹き消すなどのイベントもあり、8時55分、盛り上がりつつパーティーは終了した。

終了後の記者会見で
「1万円も払ってきていただいてありがたい。人に応援されたり、人に好かれることがなかった。初めての経験」
と顔を上気させながら知事は話していた。


(編集部:TAKESHI)