マンチェスター・シティのスベン・ゴラン・エリクソン監督の去就が月曜日中にも決定することになりそうだ。エリクソンは、オーナーのタクシン・シナワット元タイ首相の意思決定を聞くべく首脳陣との会談に臨む予定で、早ければ月曜日中に解任される可能性もありそうだ。

今シーズンのプレミアリーグを9位で終えたエリクソン。シーズン最終戦となったミドルスブラ戦では1-8の大敗を喫してしまったが、近年では2004-05シーズンにケビン・キーガン監督が記録した8位に次ぐ記録だ。さらに、フェアプレイランキングで上位に位置するマンCは、UEFAカップの出場権を獲得することが濃厚となっている。それでも解任のうわさが取り沙汰される状況について、このスウェーデン人監督は一刻も早い結論を、首脳陣に求めている。

「自分の去就がはっきりしないまま過ごすのは喜ばしいことではない。すぐにでも結論を出したいと思っている。オーナー側の人間と話をするつもりだ。クラブに常駐している人間と話すことになる。結論はまだ聞かされていないよ」

 マンCサポーターからはエリクソンの残留を求める声が上がっているが、ビッグネームの招聘にこだわるタクシン・オーナーがこのスウェーデン人監督の続投を決める可能性は非常に低く、次期監督候補には、現ポルトガル代表監督のルイス・フェリペ・スコラーリなどの名前が挙がっている。一方のエリクソンは、マンCの監督解任が決まれば、古巣のベンフィカで指揮を執る可能性が高いといわれている。いずれにしても、エリクソンの去就を巡る一連の騒動で、クラブ首脳陣とサポーターに深い溝が生まれてしまったことだけは確かなようだ。