3日に行われたセビージャ対レアル・マドリーの一戦は、セビージャが2−0で完勝したが、ピッチ内外で多くの遺恨を残すことになった。

 まずは審判問題。審判のジャッジを巡っては毎節のように論争が起こるのがリーガの常でもあるが、セビージャ寄りのジャッジだったとしてレアル・マドリーは怒り心頭。試合後の記者会見でもシュスター監督は、この日の審判団がカタルーニャ出身だと聞くと、「なら私がコメントするまでもないだろう」と含みをもたせるコメントまで飛び出した。

 この発言を受け、バルセロナはシュスター監督の発言が不穏当だとして大会委員会へ調査を要求するにまで至っている。

 さらにはピッチ外でも騒動は起きる。レアル・マドリーの選手バスに石が投げつけられ、窓ガラスが割られるという事件の他にも、レアル・マドリーの首脳陣らが貴賓席で侮辱を受けたとミヤトビッチSDが暴露。ミヤトビッチSDとセビージャのポールセンの代理人が口論するシーンが試合後に放映されている。

 これに対しても、ポールセンの代理人は「あなたの厚かましい態度の方が嘆かわしい」と応戦している。

 ピッチ内外で遺恨を残す結果となったセビージャ対レアル・マドリー戦だが、ジャッジとは関係なく、セビージャがレアル・マドリーを圧倒し、実力で勝ったことはハッキリしている。

 ちなみに、“マルカ”のウェブサイト版の「レアル・マドリーの審判への非難は正しいと思うか?」のアンケートに対し、68.3%の読者が「ノー」と答えている。目の肥えたリーガファンには分かっているということだろう。

(スペイン通信)