プレミア王者チェルシーが、主力選手をまた一人、ケガで長期間失うことになりそうだ。

 31日にブラックバーンと対戦したチェルシーは、FWディディエ・ドログバなどのゴールで3−0の快勝を収めた。しかし後半開始10分、芝に足をとられたDFアシュリー・コールが左ひざを痛めて、そのまま負傷退場。指揮官のジョゼ・モウリーニョは、このイングランド代表DFの状態を次のように話した。

「アシュリーの詳しい状態はまだわからないが、歩けないのだから重傷であることは間違いないだろう。ひざの靭帯を痛めたようだが、検査には2、3日必要だ」

 ケガ人が続く守備陣から、再び離脱者を出してしまったチェルシー。今シーズン中の復帰が危ぶまれるなど、コールの長期離脱は確実と見られており、守備陣はまさに崩壊寸前だ。指揮官モウリーニョにとっても、選手のやり繰りなど、その悩みはかなり深いようだ。

「アシュリーの代役にはウェイン・ブリッジがいる。好調をキープしているしね。しかし、オプションが減るのは避けられない。ブリッジは左MFもできる選手だが、今では彼が唯一の左サイドバックになってしまったから。他のDFについて言えば、ハリド・ボラルーズがもうすぐトレーニングに復帰する。一週間後には試合で使えるかもしれない。ジョン・テリーについては、週末のチャールトン戦で起用するか考えているところだ。翌週のミドルスブラ戦で復帰させる可能性もある」

 GKペトル・ツェホの頭蓋骨骨折(すでに復帰)にはじまり、キャプテンのテリーが長期離脱を余儀なくされるなど、ケガ人が続出する今シーズンのチェルシー守備陣。MFのマイケル・エッシェンがセンターバックを努める急場しのぎのディフェンスラインから、イングランド代表左サイドバックのコールまでもが離脱し、さすがのモウリーニョも困惑気味のようだ。冬の移籍マーケットで補強が許されなかった指揮官は、手負いの守備陣で首位マンチェスター・ユナイテッドを追い続けなければならない。