東京都豊島区の「切手の博物館」で開催中の展覧会「グルメな切手たち」で展示されている切手。(撮影:久保田真理)

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世界中の“食べ物”にまつわる切手を集めた展覧会「グルメな切手たち」が、東京都豊島区の「切手の博物館」で開催されている。4月1日まで。

 同展では、100の国と地域で発行された切手約800点を展示。アジア料理、ヨーロッパ料理のほか、スイーツやお酒などのコーナーに分かれ、各国の時代や文化を反映した切手デザインを鑑賞することができる。

 2004年にニュージーランドで発行された「ワイルドフード」をテーマにした切手には、羊の睾丸(こうがん)、甲虫の幼虫、日本ではフクロギツネと呼ばれる動物ポッサムの肉で作ったパテがデザインになっている。また、02年にフィジーでミネラルウォーター普及促進のために発行された切手には、ミネラルウィーターを飲む子どもが描かれている。

 同館学芸員の田辺龍太さんによると、日本では花のデザインの切手が多く、食をテーマにしたものや人物の切手などはあまりない。「海外で切手は、人の手に渡り広がりがあるものと考えられ、自国の文化をピーアールするようなデザインが多い」(田辺さん)。韓国では、ビビンパやキムチなど韓国の食文化を表した切手が01年から04年まで年間4種類ずつ発行されているという。
 
 開館時間は、午前10時30分から午後5時まで。毎週月曜日は休館。入場料は、大人200円、小中学生100円、障害者無料。毎月23日の「ふみの日」は無料。入館料を未使用の切手で払うことも可能。展示されている切手の一部を、売店で購入することもできる。問い合わせは、切手の博物館(電話:03-5951-3331)まで。【了】

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