【高専ロボコン2018レポート】優勝は岩手・一関高専 ペットボトル投げて立てる「ボトルフリップ」で競う
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第31回目を数える今年の高専ロボコンのテーマは「ボトルフリップ・カフェ」。これはペットボトルを投げて立たせる「ボトルフリップ」と呼ばれる競技を、手動ロボットと自動ロボットの計2体のロボットを使って行なうというもの。立ったペットボトルの本数に応じて獲得できる合計ポイントを競います。
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競技会場の様子。台には、固定式と移動式の2つがある。移動式は試合開始前に対戦相手によって場所を動かされてしまう。中央の台の2段目は、高いところにあり難しい分高得点。通常1本1点のところ、2段目は1本につき5点が与えられる。準決勝・決勝は「Vゴール」ルールが加わり、8つの台全てに先にペットボトルを置けば、競技時間終了を待たずに勝利となる。
単に勝ち進むことを目指しているだけではなく、観客を楽しませる工夫があり、観戦していて非常に楽しい競技大会でした。それでは競技の様子をご紹介していきます。
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MCには小島瑠璃子さん、司会はNHKアナウンサーの森田洋平さん
●圧倒的な強さの「熊本高専八代キャンパス」
地区大会を勝ち抜いてきた優秀なチームが集結した中で、圧巻の試合を繰り広げていたのは、熊本高専八代キャンパスのロボット「Barista」。20点取ったら高得点という中で、1回戦「60点」、2回戦「55点」、準々決勝「55点」と圧倒的なポイントを獲得していきました。作戦は、手動・自動の2体のロボットが合体をして、高得点の2段目の台に一投で大量のペットボトルを立てるというもの。
決勝戦の様子
注目の決勝は、一関高専が30秒という圧巻のスピードで8つの台全てにペットボトルを立てることに成功。見事優勝し、喜びを爆発させました。一関高専のみなさま、おめでとうございました!
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小島瑠璃子さんから優勝インタビューを受ける一関高専チームの皆さん
●技術はハイレベル、そしてエンターテインメント
当日は、技術力の高さに驚かされただけでなく、大会の運営・出場者の皆さんが観ている人を楽しませようとする姿が印象的でした。愛らしいデザインが加わっていたり、ピカピカと光らせたり、わざと高くペットボトルを投げたり、トランポリンを使ったりと、様々なロボットを開発した出場者の皆さん。
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試合終了後の各チームへのインタビューで「なぜこのような得点を取るのが難しそうなチャレンジをしたのか」と尋ねられると、いくつものチームが「観ている人を楽しませたい」といった発言をしていました。実際に会場は、大きな歓声と笑い声が響く、一体感のある気持ちの良い雰囲気。エンターテインメントとしてもレベルの高い競技大会でした。
当日の模様は、12月24日(月・休)午前10時05分〜10時59分に、NHK総合テレビにて放映されます。高専生の熱くて気持ちの良い戦いをぜひご覧ください。
(望月 亮輔)