結婚式でクレア・ワイト・ケラーがデザインした「ジバンシィ」のウェディングドレスと並んで見どころだったのはエリザベス女王が妃に貸したティアラ。妃が着用していたのは1932年にエリザベス女王の祖母メアリー王太后のために作られたバンドーティアラだった。

でもこれが妃の第1希望ではなかったことが明らかに。関係者が新聞「ザ・サン」に明かしている。関係者によるとメーガン妃はエメラルドを使った他のティアラをつけたいと望んだという。でもこのエメラルドがロシアから贈られたものであることから女王は却下。国際的に注目を集める場でロシアからの贈り物を身に着けることは政治的な議論を引き起こしかねないと配慮したよう。女王はヘンリー王子に「メーガンは私が与えるティアラをつけるのです」と通告したという。つまり選ぶのはメーガン妃ではなく女王だということ! さらに女王はメーガン妃がなぜベールをつけるのかも疑問を抱いていたという。メーガン妃に離婚歴があるのはご存知の通り。ヴェールには「触れられていない花嫁を守る」という役目があると言われているので、すでに「触れられている」メーガン妃にヴェールは必要ないと女王は考えたよう。

これに対してヘンリー王子は猛反発! 女王のいないところで「メーガンは望むものを手に入れられるんだ!」と声を荒げて怒ったという。それが耳に入ると女王は王子だけを呼び出し「王子に身の程をわきまえさせた」と関係者は証言している。

関係者曰く「メーガン妃は頑固になることがあるのです」。その頑固さがはっきされたのか、ベールに関してはメーガン妃の希望が通ったもののティアラに関しては諦めざるを得なかったのは結婚式での姿を見れば明らか。その後のインタビューで妃はティアラについて「バッキンガム宮殿に行ってエリザベス女王に会い、ティアラの中から1つ選ぶのは非現実的な体験でした」「バンドーティアラをつけられて幸運でした。私たちが試着したあのティアラは他のものから際立っていたと思います」と語っていたけれど、裏では紆余曲折があったことが明らかになった。

メーガン妃とヘンリー王子の結婚を喜び、メーガン妃をとても気に入っているというエリザベス女王だけれど、言うべきところではガツンと言っているもよう。さすが女王!

text: Yoko Nagasaka