「婚活しているけれどいいご縁がないんです。若くないからでしょうか?」なんてご相談にいらっしゃる方々の多くは婚活アプリ、結婚相談所等を使っております。しかし、そこで見るプロフィールがみんな同じような抽象的なことばかり書いてあるのです。それじゃ、年齢と顔しか見るところなくなりますよね。若くはなれないけれど、プロフィールは変えられるでしょう。

年だからではなく、年齢しか注目するところがないから年齢で切られるだけ

こんにちは。恋愛・婚活コンサルタントの菊乃です。

数年前ならば、出会いの主流が婚活パーティーや街コンでした。第一印象やコミュニケーション力が長けた方には向いていたのでしょう。大勢の出会いから、今は初めから1対1で出会う出会い方が主流です。

結婚相談所も、婚活アプリも相手に対しての自己紹介文を書く欄があるのですが、もし今やっている方がいればご自身のプロフィールを見てみましょう。

「はじめまして。プロフィールを見てくださってありがとうございます。都内で事務をやっています。休みの日は友だちと出かけたり、ご飯を食べに行くことが多いです。支え合える関係が理想です。どうぞよろしくお願いします」

「はじめまして。性格は穏やかで優しいといわれます。食べることが好きです。お互いを尊重し、明るい家庭を築きたいなと思います。どうぞよろしくお願いします」

多くの方がこんなことばかり書いているのです。悪い印象もないでしょう。しかし、何ら記憶には残らない。若くてかわいいなら、漠然としたことだけ書いていても写真と年齢で申し込みは来るでしょう。

しかし、年齢と容姿で勝負できないなら、頭を使うしかないのです。こういう漠然としたプロフィールはアウト。

「食べることが好き」「美味しいものが好き」じゃデートに誘う口実にならない

「食べることが好き」「趣味は料理」「美味しいものが好き」と書いている方は非常に多いのですが、もっとそこは具体的にしましょう。

食べることが好きでも、家で食べるのが好きな人もいれば、外食が好きな人もいるでしょう。外食だって、新規開拓が好きな方もいれば、話題のお店に行ってみたい方もいますね。旬のものを食べに遠出をするのが好きな方もいます。

具体的に何が好きなのか、デートに誘うきっかけになりやすいように書きましょう。

「食べるのが好きで、焼き鳥が好き!女性一人だと行きにくいから付き合ってくれる方に出会いたいです」

「美味しいものが好きで、この前はいくらをお取り寄せして醤油漬けにしました。旬の魚介類が好きです」

「趣味は料理で、ネットで話題のレシピを再現するのが好きです。せっかく作ったら一緒に食べてくれる人に出会いたいです」

例えばこんな感じであれば、デートも誘いやすいですよね。

食べ物アピールで注意して欲しいのが、金がかかりそうな女に見えないように。なぜか男性は「ワインが好き」と言うとお金がかかるイメージを持ちがち。グラスワインとビールならビールの方が高いのに。

「私は〇〇な性格って言われます」は禁句

多くのプロフィールで「優しいって言われます」など自分の性格・人柄について書いている方がおります。

その性格がその通りなのか、それは相手が感じること。プロフィール文の中に入れるよりは写真で演出するようにしましょう。優しいと相手に伝えたいなら優しそうなイメージの写真にするという意味です。

また、写真以外にも、趣味や仕事で人柄を伝えることができます。

「アクティブで明るい性格です」と書くよりは「趣味は野球観戦です」と書いているほうが、活動的な方なのかなと思いませんか?

「真面目といわれます」よりは「新卒で銀行に入社して今年で12年目です」の方が堅実な印象を持ちやすいでしょう。

性格を伝える言葉はあまり印象に残りません。

「明るい家庭」って具体的にどんな家庭?

婚活アプリ、結婚相談所のプロフィールには理想の家庭像・夫婦像を書く項目がある場合も。せっかくのアピールの場なのに「明るい家庭を築きたい」「お互いを尊重しあえる関係が理想です」など漠然とした言葉の方ばかり。

あなたにとって明るい家庭とはどういうことなのでしょうか?

いきなり理想の家庭を思い描けない方は、理想の誕生日の過ごし方について考えてみましょう。あなたの誕生日に未来の夫からどんなことをして欲しいでしょうか?

「覚えていてくれることが大事」
「短い時間でもいいから会う時間を作って欲しい」
「おめでとうっていう言葉が欲しい」
「その日じゃなくてもいいから、誕生日前後の休みの日に美味しいものを食べに行きたい」
「誕生日とか記念日はどうでもいい。あまり祝ってもらわれるとお返しが面倒だし日常と変わらない生活をしたい」

どれが正解というわけでもなく、人によっていろんな理想があるはず。「明るい家庭」についてもどうしたいのかをもっと具体的にしてみましょう。

例えば、

「なんでも本音で言いあえる関係が理想です」

「面白いことが好きで笑いのツボが合う人と笑いが絶えない家庭を築きたい」

「美味しいねと言って一緒にご飯を食べる家族が理想です」

の方があなたの思いも伝わるでしょう。

理想の家庭像とはようするに「どう生活していきたいのか」と自分を説明できるようにしておくということ。

あなたの望む家庭像って、どんなもの?

何も考えていないから婚活が迷走する

どんな人と結婚したいのかと言えば、年収、外見、身長などの条件面ばかりは簡単に羅列できるのです。それらは検索すれば平均値も出てくるでしょう。

みんなそうしてなんとなく「普通の男」を探し、漠然と「明るい家庭」を目指して婚活を苦しいものにしていくのです。

「明るい家庭ってどんなこと?」

いざ考えてみると、みんななかなか出てこないのが普通です。「何にも考えていなかった」と気が付く方も多いでしょう。

20代で自然と付き合った同僚、同級生と結婚した方は、婚活もしないし、目指す方向性も理想の家庭像も何も考えていなくてその流れに乗って結婚されたのでしょう。若さがないのなら頭を使って、年齢以外の面で自分を選ぶメリットを相手に伝えましょう。

約半分の女性は30歳までに結婚しています。30代独身の時点で少数派。王道から外れている危機感を持ってください。

ぼんやりと「普通の人に出会って普通に結婚したい」なんて言っていたら、高確率で1年後もシングルです。

相手の立場にたって、自分のプロフィールを見直そう。頭と気を使う作業ですが、こういうことを面倒くさがらずにやろう。婚活アプリのプロフィールは、就活の履歴書・職務経歴書と同じです。

あなたの婚活プロフィール、漠然とした内容になっていませんか?



■賢人のまとめ
相手の立場にたって婚活プロフィールを見直そう。漠然としていては人柄が分からない。自分なりの「明るい家庭」とはどんな家庭なのか具体的に。

■プロフィール

恋愛・婚活の賢人 菊乃

出会いがない女性向けの恋愛婚活コンサルタント。29歳まで手抜きと個性を取り違えていたダメ女。低レベルからの女磨き、婚活ブログが人気になり2011年に出版独立。著書は「あなたの『そこ』がもったいない。」他4冊。具体的で分かりやすいアドバイスは何からやったらいいか分からない方に好評。
ブログは今も毎日更新。https://ameblo.jp/koakuma-mt/  山形県出身、静岡大学卒。