台風20号は、23日夜、四国や近畿にかなり接近する見通しとなっている。特に満潮時刻と重なる瀬戸内海を中心に、高潮が発生する危険性が非常に高いという。気象庁は、2004年に2万棟を超える建物が浸水した台風の高潮被害に匹敵するおそれがあるとし、厳重な警戒を呼びかけている。NHKニュースが報じた。

2004年8月の「台風16号」は、今回と同じように台風の接近と満潮時刻が重なったことなどから、瀬戸内海沿岸で潮位が通常より1m以上高くなり、高潮による被害が相次いだ。香川県内では、住宅などおよそ2万2000棟が浸水した。高松市や岡山県倉敷市では、浸水した住宅や水没した車で合わせて3人が死亡するなど、各地で大きな被害が出た。

台風20号 平成16年の高潮被害に匹敵か 厳重警戒を(NHKニュース)