今回はヴィランを演じたウィル・アーネット

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 DCコミックス原作のテレビアニメ「ティーン・タイタンズ GO!」の映画化作品『ティーン・タイタンズ・ゴー!トゥ・ザ・ムービーズ(原題) / Teen Titans Go! To The Movies』について、俳優ウィル・アーネットが7月11日(現地時間)、ニューヨークのワン・タイム・ワーナー・センターで行われた特別試写後のQ&Aで語った。

 本作は、失敗ばかりのティーンエイジャーのヒーローチーム「ティーン・タイタンズ」(ロビン、スターファイアー、サイボーグ、ビーストボーイ、レイブン)が、世間に認めてもらえるまでを描いたもの。未熟だが、特殊能力を持つティーンエイジャーを集めたチーム「ティーン・タイタンズ」は、世間からの評価が低く、スーパーマン、バットマン、ワンダーウーマンなどからは見下されていた。リーダーのロビンは、映画監督に自らを売り込んで名をはせようとするが、思わぬ落とし穴が待ち受けていた。ウィルは、ティーン・タイタンズの宿敵スレイドを演じた。

 本作でプロデューサーも務めたウィル。自身の8歳と10歳になる息子たちがハマっていたことが、「ティーン・タイタンズ GO!」を知ったきっかけだったという。「彼らと一緒に2、3エピソード観ていたらハマってしまってね。それからしばらくして、『ティーン・タイタンズ GO!』の映画化の話が持ち上がって、製作者として関わることになったんだ。すると今度は監督から、『今作にはスレイドという悪役が登場するが、演じてみないか?』と勧められてね。出演することにもなったんだよ」と参加の経緯を明かした。

 今作は、声優たちが(絵コンテに描かれた)シーンを演じてから、数か月かけてアニメ制作が行われたそうだが、「多くの人は、アニメが最初に手掛けられ、僕らが後で声を入れると思っているが、今作は全く逆だったんだ。だから、同じシーンにキャストが居なければ、声優でも即興的に演じてみたりすることもできたよ」とウィル。実写作品とは過程が違うかもしれないが、俳優も声優も監督が持っているビジョンに合わせて仕事をするだけだと語った。

 近年、映画『LEGO(R)ムービー』『ミュータント・タートルズ』などにも出演しているウィルだが、今作も含めこれからもっと子供向けの作品に出演したいと思っているのか、それともあくまで良い脚本を選択しているだけなのだろうか。「子供たちと楽しみを共有できるような映画に参加できるのは、ある意味ボーナスみたいなものだ。完成した映画だけでなく、息子たちをセットに呼んで、自分のやっていることを見せられるんだ。そういった経験を子供と共有できるのは、とてもクールなことだよ」。実写映画だけでなく、アニメとのバランスも図っているそうだ。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)