エキシビジョンのフィナーレでは選手らが集合【写真:Getty Images】

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エキシビション集合写真、後方でホタレックが粋な計らい、GPロシア杯を再現

 平昌五輪は25日、フィギュアスケートのエキシビションが行われ、羽生結弦(ANA)、アリーナ・ザギトワ(OAR)の金メダリストらが参加し、フィナーレを飾った。終了後、リンク上の集合写真を撮影する際、イタリアのペア選手が羽生をリフトし、写真に収める粋な計らいを披露。昨年10月にグランプリ(GP)シリーズのエキシビションで見せた“フライング・ユヅル”の再現に対し、海外ファンから「五輪で観た最高のもの」なとと感激と称賛の声が上がっている。

 粋なシーンだった。すべての演技を終え、迎えたフィナーレ。最後に出場した選手、フラワーキッズらがリンク上に集まった時だった。ミーシャ・ジー(ウズベキスタン)がセルフィーで撮影しようとすると、後方でふわっと一人、浮き上がった選手がいた。それは、紛れもなく羽生だった。

 全体の輪の後方でイタリアのペア選手、オンドレイ・ホタレックが羽生をグイッと持ち上げてリフト。自らは後方を向き、まったく写らないが、五輪連覇を果たした主役がしっかりと納まるように演出を施したのだ。このシーンを見た海外ファンから続々と感激と称賛の声がツイッター上で集まっている。

海外ファン感激「ユヅル『ホタレック、2022年でペア組むのどう思う?』」

「集合写真でユヅルを持ち上げるホタレックが五輪で観た最高のものだと思う」

「オンドレイ・ホタレックがユヅル・ハニュウをペアリフトして私の人生が完成した」

「ユヅル『ホタレック、2022年でペア組むのどう思う?』」

「ミーシャが自撮り棒を持って、ホタレックが羽生を持ち上げて落とさないようにしていて、最高」

 このように続々と声が上がっていた。ホタレックといえば、昨年10月のGPシリーズ・ロシア杯のエキシビションで同じように後方にいた羽生をリフトで持ち上げ、ジーが撮影するセルフィーに映るように配慮。その写真がジーのインスタグラムで公開され、「君はジェントルマンだ」などと男気溢れる気遣いに称賛が集まっていた。

 五輪でも再び、粋なシーンを演じたホタレック。フィギュアらしい美しいシーンを繰り広げ、大会の終焉に爽やかな印象を残した。(THE ANSWER編集部)