最近、百人一首の『ちはやふる』やなぎなたの『あさひなぐ』など、日本の伝統をテーマにした漫画が次々と映画化され、注目を集めています。今度は、弓道を愛する女子が主人公の漫画が映画化。それが11月11日(土)公開の、『一礼して、キス』。月刊少女漫画雑誌『ベツコミ』で2015年まで連載していた、累計100万部突破の大ヒット作です。

この完成披露先行上映会の舞台挨拶で、素晴らしい女性向けのサービスが!なんと、男性同士で作中の壁ドンや後ろからハグを再現してくれたのです。さらに、甘い言葉もささやいてくれて、場内は騒然。ハラハラドキドキのその様子をレポートします。

ボーイズラブのような演出に、池田エライザさん大興奮!

壇上には、弓道着の池田エライザさん、結木滉星さん、中尾暢樹さん、前山剛久さんの4人。司会者に劇中の胸キュンシーンを男性陣に実演してほしいとリクエストされ、男性3人は「需要はありますか?」「それ台本にありました?」と大慌て。

しぶしぶ、結木さんが中尾さんの頭をポンポンしながら、「は〜、的ばっか射抜いていないでさ、俺のことも射抜いてくれよ」とぽつり。

このパフォーマンスを見た観客から、「あははは」「ひゃあ〜!」などの喜びの声と拍手喝采が。しかし、池田さんは「聞き取れなかった」としょんぼり。

続いて、前山剛久さんが結木さんを壁ドンする番になったとき、池田さんは天然発言を。男性3人の絡みが見たかったのか、「中尾君、壁になってあげたら?」とリクエスト。その一言に中尾さんは「壁役やるやついないでしょ」と驚き、場内大爆笑。

青山さんは「俺だけ……、見てろよ」と言った後に、「何が欲しいんですか!」と赤面。照れている青山さんを見ながら、池田さんはやや投げやりに「いいと思います」とコメント。

最後、中尾さんが前山さんを後ろから抱きしめながら「俺の好きな色はピンクなんだよ」とぼそり。この時、前山さんは弓道着の下にピンク色のシャツを着ていたので、それをいじったのです。

舞台挨拶中に突然やってきたBLタイム!ドッキドキです!

池田さんは「ある一部の層にかなり受けると思います。わたしもそこです!」と大興奮。しかし、『一礼して、キス』は高校生男女の恋愛映画。すぐに「こういう映画ではございません」と、ボーイズラブを彷彿とさせる演技についてフォローしていました。

池田エライザさん「今悩んでいる人達の心に響く映画」

もちろん、肝心の映画についてもしっかりアピール。魅力的なところを以下のように語っていました。

「この映画は主人公2人がすごく不器用で、偏愛っぷりがすごくて。お互いに思っている気持ちは強いんですけど、それを伝える表現の仕方、伝え方が不器用な2人なので、応援したくなる映画になっていると思います。主演の2人が陰な性格なので、僕の演じる明るい性格のキャラクターがこの映画に明るさを灯しているんじゃないかなと個人的には思っています。そこも意識してみなさんに見てもらいたいなと思います。楽しんでください!」(結木滉星さん)

「今回この映画、僕も出させてもらって。高校生の映画なんだけど、何だかすごくねっとりしている、すごくエロい作品だなと思いまして。そこで、僕の演じるキャラクターが違うスパイスになったらいいなと思って演じました。とってもエロいのでお楽しみに!」(前山剛久さん)

「今回初めて主演として、こうやってみんなと頑張って映画を作れたんですけど。これから見るみなさん、感じることは色々あると思いますが、ある2人の目撃者になってほしいです。みなさんが、本当に色んな2人の世界を覗き見している感覚になると思います。ぜひ楽しんで、色んなSNSにあげて宣伝してくれたら嬉しいです!」(中尾暢樹さん)

「私はこの作品が本当に大好きなので、色々みなさんにお伝えしたいことはあるのですが……。もちろん、恋愛の描写もたくさん話題に挙げていただいて。恋愛ものだなと思うこともあるんですけど……。弓道が大好きなキャラクターとして、心をまっさらにして、色んな人に出会って、影響されていく。そして人間として、一人の女性として強くなっていくという。その様子がきっと今色んな悩みを抱えている人に、何か響くものがあるんじゃないかなと思っています。古澤監督から、今まで執ってきた映画の中で一番納得のいく満足のいくものになったと伝言を承っております。すごい幸せです。そんな作品をみなさんが愛してくれることを祈ります」(池田エライザさん)

映画の公開は1か月先ですが、原作はベツコミのホームページや電子書店各サイトで11月から無料で試し読みができるので、先に少しだけ雰囲気をつかんでおくのもいいかもしれませんね。

『一礼して、キス』(加賀やっこ/小学館刊)