2日放送、TBS「炎の体育会TV」では、「28年ぶり因縁の戦い」として、元巨人ウォーレン・クロマティ氏と、元近鉄ラルフ・ブライアント氏がゲスト出演。それぞれの元チームメイト・槙原寛己氏や加藤哲郎氏も加わると、ゲスト達は1989年の日本シリーズ、巨人対近鉄戦を振り返った。

同番組が「史上最も荒れた日本シリーズ」と紹介した1989年の日本シリーズは、近鉄が開幕から3連勝を飾る予想外の展開。第3戦で勝利を挙げた加藤氏は、試合後のヒーローインタビューで「たいしたことなかったですね。シーズンの方がよっぽどしんどかった。相手も強いし」などと巨人をこきおろした他、翌日の新聞には「巨人は(この年最下位の)ロッテより弱い」という加藤氏の発言を要約した見出しも載ってしまう。

すると、この発言で巨人の選手達が奮起したのか、ここから巨人は怒涛の反撃。3連勝で対戦成績をタイに持ち込むと、最終戦で再び登板した加藤氏を打ち崩した巨人が大逆転で日本一を飾った。

当時の第3戦で対峙した巨人の印象を訊かれるや、「正直たいした事なかった」と言い放った加藤氏。「正直な事言いますよ、槙原さん。(クロマティに)4打数3安打くらい日本シリーズで打たれているんです」と切り出すも、「わざと打たせていた」などとうそぶいた。

続けて加藤氏が「ランナー出ても(クロマティ氏は足が遅いため)前つかえるでしょう。走れないし」とその理由を明かすと、クロマティ氏は日本語で「本当にーね?そーなの?」と驚いたが、槙原氏は「この口が健在でよかった。ここで加藤君が丸くなってたら面白くない」と大人の対応をみせたのだった。