9日、フジテレビ「人志松本のすべらない話」には、30回記念大会としてフリーアナウンサー・古舘伊知郎氏がゲスト出演。かつて、プロレスの実況を務めていた古舘氏が最初に語った”すべらない話”は、新日本プロレスにおける伝説的事件の真相だった。

その事件とは、1986年、熊本の地方巡業後の宴会中に起こった大乱闘を指す。
「(旅館の)2階の大広間を貸切の状態にして、猪木さん、坂口征二さん。うわーってレスラーがいた。たまたまUWF、前田(日明)、高田(延彦)が新日にお礼参りのように参戦してきて、新日対UWFの対立図式でやってたんですけど今日くらいは無礼講で仲良くしようかって宴会が始まった」

こう切り出した古舘氏。するとあるきっかけにより、宴会では焼酎一升瓶の一気飲みがスタート、間もなく泥酔したレスラー同士のケンカが始まったという。「本当の場外乱闘みたいになっちゃった」と続けた古舘氏は、あるレスラーが床の間の柱をドロップキックでへし折ったことや、ケンカにより酔いが回った選手達が次々と吐いたため、これが大広間から1階の階段に流れていったことなどを明かす。

さらに古舘氏は「旅館の女将さんが這いつくばるように2階に上がってきて、レスラーに声かけそびれて、僕に向かって”なんとかして。この2階だけでも修復する弁償のお金出して”(と言った)。”猪木さん、弁償のお金出してって言ってますよ”って言ったら、猪木さんは小さい声で”古舘さん、旅館ごと買い取っちゃいましょう”って言ったの。その女将さんに”旅館ごと買い取ったら幾らくらいする?”って猪木さんが言ってますよって言ったら(女将さんは)”丸ごとだったら8000万”って言った」と話し、笑いを誘った。

古舘氏曰く、ケンカが収まった後も同氏は大雨の中、選手をタクシーに乗せようと手を尽くしていたという。だが、ここでも前田が坂口にゲームを提案。ジャンケンで勝った方が旅館にあった壺を相手の額にめがけて放ち、膝をついたら負けというとんでもない内容だったが、前田が勝ったところでノーサイドになったという。

ここで古舘氏の話は終了となったが、ゲストの一人、ケンドーコバヤシは「(旅館破壊事件では)いろんな人の証言があるんですけど、全員泥酔してて。ようやく真実が出た」などと嬉しそうに語った。