故障者/湘南=山根、新潟=黒河、舞行龍、松原
出場停止/湘南、新潟=なし

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J1リーグ1stステージ・1節
湘南ベルマーレ-アルビレックス新潟
2月27日(土)/15:00/Shonan BMWスタジアム平塚
 
湘南ベルマーレ
2015年リーグ成績:8位 勝点48 13勝9分12敗 40得点・44失点
 
【最新チーム事情】
●前線の選手が絶好調。キリノ、山田直輝の先発も。
●ボランチ石川俊輝が好アピール中で、アドリアーノは控え?
●慣れ親しんだ3-4-2-1を採用か。
 
【担当記者の視点】
 非公開の練習や練習試合が増えたため、スタメン予想はより難しくなった。はっきり言えるのは、激しく厳しい競争のなか、チーム全体のレベルアップを図れていること。そのなかでも特に激戦区なのが、前線のトライアングルだ。
 
 これまでの調子や対戦相手との相性などを考えると、藤田祥、高山、大槻が有力ではある。ただし、キリノ、山田も好調を維持。誰が先発しても不思議ではない状況だ。
 
 またボランチは、石川が“つなぎ役”として機能している。新加入のパウリーニョはボール奪取力では群を抜く。それでも新チームの柱になる菊地との相性も考えると、前者の先発が有力か?
 
 最終ラインは守備力の高い島村の先発が予想される。A・バイアにはセットプレー時を含め、思い切って攻めてきた際のL・シルバ対策が求められそうだ。

 GKもハイレベルな競争が続き、昨季松本でプレーしていた村山が開幕スタメンの座を勝ち獲るか。
 
 まずは、新潟対策うんぬんよりも、ホームで「ニュー・ベルマーレ」のスタイルをしっかり示したい。遠藤や永木が抜けたものの、昨季よりもチームのクオリティは上がっているという感触を得られている。

 それだけに、ホームで迎えるJ1・2年目、期待して良さそうだ。
 
アルビレックス新潟
2015年リーグ成績:15位 勝点34 8勝10分16敗 41得点・58失点
 
【最新チーム事情】
●静岡での3次キャンプを短縮し、直前1週間は新潟で最終調整。
●シーズン開幕前最後のトレーニングマッチは、川崎に1-8で大敗。
●新システムの4-1-4-1を採用へ。
 
【担当記者の視点】
 新潟の積雪状況が問題ないと判断し、2週間の予定だった静岡での3次キャンプを短縮し、開幕直前の1週間は地元でしっかり腰を据えて最終調整を行なった。吉田新監督の下、タイ2次キャンプから採用する4-1-4-1の成熟度は上がり、湘南戦はこのシステムで臨みそうだ。
 
 指揮官が目指すスタイルは着実に浸透している。しかし課題も多く、2月20日の川崎との練習試合は1-8で大敗を喫している。吉田監督は「失点よりも決め切れなかったところが課題」と語ったが、水戸から復帰した鈴木ら前線のフィニッシュの精度には改善の余地を残す。湘南戦では敵人に入ってからのコンビネーションや個々の判断の質が問われる。
 
 一方の守備面では、マンマークからゾーンディフェンスに移行した影響がどう出るかが焦点だ。とりわけ後方から全体をオーガナイズするCB、GKのコーチングは鍵を握る。
 
 その意味では、かつて湘南に所属し、古巣との対戦を心待ちにするCB大野の奮起が不可欠となる。