「うちの本棚」第四十四回は、さいとう・たかをらに次ぐ劇画世代として活躍した南波健二の埋もれた名作『処刑人ゴッド』を取り上げます。この作品をひと言で乱暴に言うと「南波健二版『ゴルゴ13』」である。「ゴッド」のロゴマークが各章タイトルのところに配置したり、キャラクターの印象など『ゴルゴ13』を意識しているのは確実。もっともこちらの方はゴッド自身がストーリーを進行させる役割を演じたりセリフも多く、冷徹なスナ