ある人から出版社を紹介してほしいと言われたことがある。留学中にその国の教育制度をまとめたレポートがあり、一冊の本にしたいのだという。本人には伝えなかったが、そのつまらなさは強烈だった。ただ情報が列挙してあるだけなのだ。もしかして30年前だったら需要があったのかもしれない。インターネット普及前、入手しにくい海外事情は、ただそれだけで価値があった。昔は、せっせと海外の文献を要約しただけの文章(一応、