なぜ藤原道長は32年にわたる長期政権を築くことができたのか。歴史評論家の香原斗志さんは「兄・道隆の遺児であり、最大のライバルとなった伊周が自滅したことが大きい。その後、地道な積み重ねによって政権を固めていった」という――。■今度こそ自分が関白になると思っていた伊周当面は続くと思われた関白、藤原道隆(井浦新)の権勢だったが、病のために道隆は、長徳元年(995)4月10日に死去してしまう。その模様が描かれたの