「万民が平等」を謳う社会主義国家の欺瞞性の象徴として挙げられていたのが、旧ソ連を含めた共産圏各国の特権的幹部階級「ノーメンクラトゥーラ」だ。豊富な配給、外貨ショップでの贅沢品購入など、一般人が手にし得ない様々な特権を享受し、「赤い貴族」などと揶揄されていた。共産圏は崩壊し、権力構造のあり方は大きく変化したが、北朝鮮は何も変わっていない。その象徴と言うべきなのが「8号製品」または「9号製品」と呼ばれる