「さんま塩焼」780円(『駒八』)「昔は同じぐらいの大きさで、1本150円程度だった」溜め息交じりにそう話すのは、東京・文京区の鮮魚店「魚栄」で仕入れを担当する従業員。9月初旬、店頭のサンマには1匹350円の値札がつけられていた。「ここのところはずっと値段が高いよ。獲れる量が少ないし、脂の乗りも悪い。昔のサンマを知る人にはもの足りないんじゃないかな」(同前)8月に札幌市でおこなわれたサンマの初競りでは、1匹