かつて北朝鮮では、食料品や生活必需品などありとあらゆるものが配給されていた。配給は、所属する職場を通じて行われ、贅沢とは言えなくとも、人々は安定した生活を営めていた。そんな配給システムが崩壊したのは、1980年代。故金日成主席は、ソウルオリンピックに対抗すべく、第13回世界青年学生祝典を平壌で開催した。多くの若者を受け入れる施設の建設に莫大な予算を注ぎ込んだため、クビが回らなくなった。共産圏諸国が相次い