北朝鮮は「批判」で成り立っている社会だ。すべての国民は、職場や学校などで週1回以上、「生活総和」と呼ばれる自己批判の会に参加する。日々あったことを「生活総和手帳」に書き留め、それを元に自分の行動や考え方を批判する。批判は、他の参加者からも受ける。そして、その拡大版と言えるのが「思想闘争会議」だ。この場では多くの人が見守る中、壇上に引き立てられてきた人々が次から次へと厳しい批判に晒される。だが、思想