北朝鮮は、建国前の1946年9月1日、日本の植民地統治下で制定された「朝鮮戸籍令」を廃止、1955年に公民身分登録制度に変更した。その後に行われた登録事業により、個々人やその家族、3代前の先祖、6親等までの親戚の職業などに基づいて「成分」と「土台」――つまり身分制度を決定した。北朝鮮の人々は、この身分制度に一生を縛られて生きていくことになる。居住と移動の自由も制限され、農村から都会への移動は、軍入隊、大学進学