北朝鮮で牛は、生産手段として扱われており、国家財産となっている。個人による所有、屠畜、販売は禁じられ、違反者は単なる経済犯ではなく政治犯扱いとなる。許可なく食べたり販売したりして、銃殺される人もいたほどだ。ただ、金正恩政権に入ってからは、国に登録した牛の個人による利用を認めてきた。インセンティブ制度の圃田担当制の下で、農場から農地を任された個人が農耕を行うには欠かせないからだ。しかし、未登録の牛が