「次があるのであれば……」この言葉がひっかかった。東京ドームのレフトスタンドを埋め尽くした虎党たちも、横山雄哉(阪神)からこの言葉が発せられた瞬間、勝利の喜びを忘れ、どよめいた。4月23日の巨人戦。インフルエンザで登板回避した藤浪晋太郎に代わり、急遽、マウンドに上がったのが横山だった。横山は今季初登板初先発ながら、巨人打線を5回1失点、被安打6に抑え、勝利投手としてヒーローインタビューを受けた。