頑張れトリガー!ありがとうトリガー! 最襲回を終えて、今までの面白かった場面をピックアップ。みんな少しでも幸せになってくれよ……えっ、25話もあるの?

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「キルラキル」24話は、ギリギリで間に合ったようです。
頑張った!

さて、最襲回ギリギリの状態で、まだ完パケしておらず、そこで投稿された一枚の絵をきっかけに、Twitterであるムーブメントが起きました。
ハッシュタグ名は「#キルラキル最襲回ハサミリレー」。

25日にスタート、「キルラキル」キャライラストがファンによって投稿され、流子にハサミを届けるべく、リレーがはじまりました。
モブも含めてほぼ全キャラが描かれました。いつしか「グレンラガン」「リトルウィッチアカデミア」「P&SwithG」などのキャラまで。
ずっと見ていたのですが、リロードするたびにどんどん枚数が増えていく。「頑張れトリガー!」の文字とともに。

盛り上がりは、世界中にも飛び火。アメリカ、ロシア、フランス、イギリス、韓国、台湾……「GO! TRIGGER!」と画像が飛び交い、全世界の「キルラキル」ファンのお祭り騒ぎになりました。
最後、無事流子のもとにハサミは届きました。

最襲回で鮮血は言いました。
「セーラー服とは卒業するものだ。これからは好きな服を着ろ。私よりも、可愛い服をな」
そうか、これで終わりなんだ、卒業しないといけないんだな、ぼくも。

でも、さみしくない。すごくさっぱりした気分です。
だっていっぱい笑って、いっぱい興奮したから。

この連載もラスト。
今回は個人的に選んだ「キルラキル 名シーンベスト5」をお送りします。

第五位
前期 エンディング「ごめんね、いいコじゃいられない。」
いきなりシーンじゃなくてごめんね。
80年代ポップスのようなメロディに乗せて、流子が普通の女子高生の生活を送る姿をはじめてみた時、それだけでウルウルしちゃったんだよおっさんは。
だってねえ、3話で初めてこのEDが入り、流子はその後確実に「普通の女子高生」生活は送れなくなったのですから。

最襲回見た後だと、このED見え方がガラッと変わります。
それまでは「憧れ」の世界でしかなかった、おしゃれをする、という選択肢。これが今後できるようになった。
一人で見ていたウェディングドレスのショーケースも、今はマコ、皐月(様はつけないよ)と見ているんだよ、きっと。
その後ろから蟇郡がこっそり見てると思うよ。

ウェディングドレスの前のカット。衣料店に鮮血がぶら下がっているのが、今だからこそ、ちょっと切ない。
9話で初めて変形したとき、鮮血に「そういうところ好きだぞ」と言った流子の声を、思い出してしまいます。

第四位
17話 皐月「始めは苦かった揃のお茶も、今ではこんなに美味しいと感じる」
道頓堀ロボ=DTR「キルラキル」17話(エキサイトレビュー)
皐月様が、これから羅暁に反旗を翻そうという前夜。
最後になるかもしれない紅茶を飲んでいたシーンのセリフです。
いつも、執事の揃は、皐月様が幼い時は苦いと感じていたことに、揃はものすごくショックを受けます。

彼女は幼い時からどう育ってきたのか、何を考えて揃と接していたのか。
もう飲めないのかもしれない、これから死ぬかもしれないという場面でのこの一言です。
おそらく波瀾万丈度ではトップレベルの皐月様。
満艦飾家とは違う、皐月様と揃という特別な家族を描いたシーンでした。

ここがあるからこそ、23話でカップを割らずに「我々は死ににいくのではない、生きて戻ってもう一度このお茶を飲む、そうだな、揃」のセリフが映えてきます。
ちなみに23話紅茶のシーンで、犬牟田と伊織二人のメガネが曇っているのが個人的にたいへんツボです。理論派二人組は見どころが多かったですねえ。

第三位
22話 みんなでなんだかわからないコロッケを食べているシーン
なんだかわからないコロッケの偉大「キルラキル」22話(エキサイトレビュー)
流子と、皐月様・四天王が和解して会食をするシーンです。
記事タイトルの通り。満艦飾家の「なんだかわからないコロッケ」があんなに重要だったとは。
上流階級の証だった紅茶をみんなで飲んだのも、重要。
ぼくはあそこで、一旦物語は終了したのだと思っています。

よく見ると人間関係が面白い。
相変わらず蛇崩と犬牟田が喧嘩してたり、1話で頭を下げる関係だった皐月がマコと談笑してたり、狭いので蟇郡が縮こまっていたり。
蟇郡のコロッケをマコ型にするとか、お母さん実は策士ですね。

皆が同じ釜の飯を食い、同じよくわからないコロッケを食べ、同じお茶を飲んだ。
みんな、家族になった。
これで満足して、ぼくは「キルラキル」を卒業できました。

第二位
1話、蟇郡が「公務である!」と乗り込んでくるシーン
観て納得。これは会社を潰す気でつくってるアニメだ「キルラキル」(エキサイトレビュー)
なんだこのでかい人間は! 最初見て衝撃でした。
今やすっかり蟇郡のサイズ変化には慣れました。
さすがに9話の回想シーンでの皐月様とのサイズ比と、15話で大阪から帰る時車からはみだしているのは、いま見ても吹きますが。

「これが『キルラキル』ってアニメだよ」と紹介して見せたくなる最初の登場シーン。
一話は、全編通してもクレイジー度はトップクラスだと思います。
フライになって逃げまわる生徒たち、巻き込まれてボコボコにされるリングガール、キャラクターを覆い隠すほどにでかいフォント、マコの早弁。
物語後半のテーマ「わけがわかんない」は、一話でしっかり詰まっていました。

第一位
23話 マコが人力でタービンを回すシーン
一気に見ると死にます「キルラキル」23話(エキサイトレビュー)
「裸の太陽号」を「グレートマッパダガー(ひどい名前だ)」に変形、突撃しようとしたものの、ハムスター車のように人力でまわしていた第二タービンがピンチ。
ここで、極制服を着たマコが走り、全力で回す!
それに続いて、他の二つ星の生徒みんなが続いて、一斉に回転させはじめます。

もっともマコらしいシーンです。
大きな目的のためじゃない。流子のために笑顔で駆け続けるのは、彼女にしかできない。

変なシーンです。ヌーディストビーチの機械いちいちおかしいだろ、道頓堀ロボといい。
やっていることは狂っている。どこか損をしているようにすら見える。
でも、熱狂ってそういうところから生まれるはず。

スタッフも視聴者も、24話の間、マコと一緒に人力タービンを走って回していたんだと思います。
こんなにアニメで頭空っぽにして、アドレナリン出たのは、久しぶりでした。

改めて、半年ありがとう「キルラキル」。
ありがとう、トリガー!
9月にまた会おう!

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(たまごまご)