2位と2打差で単独トップで最終日に臨む松山(撮影:岩本芳弘)

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<カシオワールドオープン 3日目◇30日◇Kochi黒潮CC(7,316ヤード・パー72)>
 怪物がルーキーイヤーでの賞金王、そして年間最多勝利タイの記録に王手をかけた。
松山英樹の1打速報で3日目を振り返る!
 高知県のKochi黒潮CCで開催中の「カシオワールドオープン」3日目。首位タイから出た松山英樹はこの日5バーディ・1ボギーの“68”でラウンド。スコアを4つ伸ばしトータル10アンダーで単独首位に浮上した。
 松山は出だしの1番、2番と連続バーディを奪取。同じく首位タイから出た小田孔明も連続バーディと序盤から熱戦が展開される。松山は6番で3パットのボギー、小田がバーディで一時は2打差をつけられるが「まだ3日目。2打差ついてもバーディボギーでまた追いつけるし、全然その差を考えなかった」とまったく意に介さずプレーを続ける。8番パー3ではティショットをグリーン右の切り立ったバンカーに入れてしまうが、2打目をベタピンにつけパーをセーブ。そして9番では2打目を1メートルつけバーディを奪い、小田を捉えて後半へ。
 10番パー5でバーディを先行させると、12番でもセカンドショットを1.5メートルにつけてさらにスコアを伸ばしていく。その後は左手の違和感が原因なのかティショットがブレてしまいスコアを伸ばせなかったが、終わってみれば小田と池田勇太に2打差をつけ単独首位。史上初のルーキーイヤーでの賞金王、81年に倉本昌弘が達成したルーキーイヤーで最多勝利に並ぶ4勝目、尾崎将司と伊澤利光についで史上3人目となる年間獲得賞金2億円超えに王手をかけた。
 苦手としていたコースで、2日連続しっかりスコアを伸ばし首位を堅守。もうこのコースのことも好きになれたのかと思いきや「そんなに簡単にスキにはなれない。ずっとやってる中で苦手な部分があって、それを2日で克服しようとしても無理」とまだ苦手意識は残っている模様。逆に「2日間上手くいっているので、明日はうまくいかないと思う。我慢して頑張ってやっていきたい」と気を引き締めて臨む意向だ。
 賞金王については「今トップにいるので、賞金王よりも優勝したいという気持ちが強い。自分が誰よりも有利な位置にいて、優勝すれば決まる。それ目指して頑張るだけです」。目先の1勝を挙げれば、必然的に賞金王はついてくる。明日はとりあえずその2文字を追いかけるのみだ。
 なお、明日は今日と同じく小田、池田と最終組で激突する。
<ゴルフ情報ALBA.Net>

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