また、G-Callでは海外への通話料も割安になっている。たとえば携帯電話からアメリカに通話発信する場合、キャリアによっても通話料は異なるが、通常44円/分〜78円/分のところ、G-Callを利用すれば29円/分となる。また、キャリアが提供する国際電話サービスでは通話料が20秒〜30秒計算であるのに対し、G-Callでは6秒計算となっているため、短い会話のときでも通話料を無駄に多く支払ってしまう心配がない。

G-Callを使う上で唯一手間となるのが、通話発信する際に4桁の番号を付けることだ。だが、スマートフォン利用者であれば専用のアプリを利用することで4桁の番号を自動的に付加でき、簡単にG-Callを使って電話をかけることが可能だ。G-CallアプリはiPhone版、Android版が用意されていて、App StoreまたはGoogle Playから無料でダウンロードが可能。それでは、G-Callの申し込みからスマートフォンアプリの利用までの手順を紹介しよう。

まず、G-Callの申し込みは、G-CallのWebページにおいて、右上の[お申込み]をクリックする。次のページで利用規約を確認し、新規登録の場合は[マイG-Callをお持ちでない方はこちら]をクリック。続いて表示されるページでは、名前や住所、電話番号などの個人情報、クレジットカードの情報に加えて、G-Callを利用したい携帯電話や固定電話などの番号を複数入力しよう。また、スマートフォン向けのG-Callアプリを利用するには、ログインIDとパスワードの設定も必要となる。以上の入力を終えて[次へ]をクリックし、内容を確認して送信すればG-Callの申し込みが可能だ。

G-Callの申し込み後、数日経過すると登録完了通知メールが届く。次に、App StoreまたはGoogle PlayからG-Callアプリをダウンロード。初回起動時には、登録時に設定したログインIDとパスワードを入力してログインする。以上の流れでG-Callアプリを利用可能になる。

G-Callアプリでは、端末のアドレス帳を読み込んで、登録されている電話番号に通話発信することが可能。また、発信時には、G-Callで電話をかけるか、スマートフォンで通常発信するかを選択可能だ。1時から21時までの同一キャリア内の通話であれば、G-Callを使わずにホワイトプランなどの無料通話を使ったほうがお得になる。電話をかける相手によって、G-Callと通話発信を使い分けることで、より節約を心がけられるだろう。

また、最近では「050 plus」などのIP電話アプリも、通話料を節約する方法として人気となっているが、G-CallアプリはIP電話アプリとは異なる。IP電話アプリではパケット通信を使って通話するのに対し、G-Callでは携帯電話回線を使った通話となる。そのため、IP電話アプリよりも遅延が少なく、通話品質も安定している。また、IP電話アプリの場合は”050”から始まる番号からの発信となるが、G-Callでは自分の電話番号を使って発信できるのも特長だ。

さらに、G-Callは仕事で自分の端末を使うというBYOD(Bring Your Own Device)にも最適だ。プライベートの通話はスマートフォンの通常発信を使い、仕事の通話にはG-Callを使うようにすれば、仕事で使った通話料を簡単に計算することができ、明細を印刷することも可能。また、法人向けの管理ソフトなども用意されている。面倒になりがちな通話料の精算もG-Callを使えば効率化できるだろう。

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スマートフォンの通話料を節約する方法としては、IP電話アプリの利用も考えられるが、携帯電話宛の発信で相手から折り返しを受ける場合には、自分の電話番号を使って電話をかけたい。そんなときにはG-Callが便利だ。また、パケット通信ではなく携帯電話回線を使うため、品質も安定しており、外出先でよく電話をかける人に最適だ。BYODにも適しており、個人や会社でさまざまな使い方が考えられる。