(ネタバレ注意)アニメ「アクセル・ワールド」第21話、心の傷

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(画像:amazon.co.jpより)
(C)川原礫/アスキー・メディアワークス/AW Project

主人公:有田ハルユキ
梅郷中学1年生。太り気味でいじめられっ子
ヒロイン:黒雪姫
梅郷中学の副生徒会長
タクム:ハルユキの親友
チユリ:ハルユキ、タクムの幼馴染
能美征二:バーストリンクを行える疑いを持つ新入生

第21話「Insurrection;反逆」
能美が操るデュエル・アバター「ダスク・テイカー」の前に為す術もないハルユキとタクム。黒雪姫も不在の今、ほんのわずかな心当たりで、助けを求める事にした。

見た目は小学生だが、赤の王と呼ばれる「スカーレット・レイン」を操るユニコ。

とりあえず相談事がある、と電話で告げ、メイドカフェでケーキを奢る事を条件に、会う約束を取り付ける事に成功した。

・ありがとう、お兄ちゃん
「久しぶり、ハルユキお兄ちゃん。」

メイドカフェ。可愛らしい笑顔を向け、用意されたケーキをおいしそうに食べるユニコ。

羨ましそうにそれを眺めるハルユキに、あげようか、はい、あーん。などの微笑ましいやりとりのあと、ハルユキは本題を切り出した。

”真意”システムの使い方を、タクムに教えてやって欲しい。

次の瞬間、ユニコの表情が一変した。

そして立ち上がり、奥のドアを乱暴に蹴り開けて、中に入っていった。ついて来いという意味だろう。

・ケーキじゃ割にあわねぇ
ニューロリンカーもつけていない、外部に聞こえるような状態で”真意”システムなど口にするんじゃねぇ。

ユニコは、ハルユキに怒鳴った。そして、”真意”システムをどこで聞きつけたについての説明を求められた。

ハルユキとタクムは、ダスク・テイカーについて、そしてスカイ・レイカーに”真意”システムを教わった事の説明を行った。

略奪アビリティを持ち、”真意”システムを操るデュエル・アバター、ダスク・テイカー。

ユニコにとっては、このまま放置してレギオン・ネガ・ネビュラスが崩壊した方が都合がいい。しかし、彼女にはハルユキに借りがあった。

ユニコは、”真意”システムのレクチャーとは高い利息がついた、と感じているようだ。

イチゴのラビリンスじゃなく、ロイヤルパレスの方にしておくんだった。なとど口走りながらも、”真意”システムのレクチャーを引き受けてくれた。

・恐怖と向き合う心
寮の門限は6時。今は5時で、寮まで30分かかる。残りの30分、加速世界で500時間。それが、ユニコが作ってくれた時間だった。

タクムには、その500時間の内に、実戦で使えるだけの”真意”システムをマスターしてもらう。

アンリミテッド・バースト。それらの説明が終えたあと、3人は加速世界へと突入した。

真意技の特徴。
?使っても、必殺技ゲージが減らない。
?真意技による攻撃は、真意技でしか返せない。
?光る。

ユニコは、1つめの”真意”、射程距離拡張をその場で披露した。ユニコの右手は赤く燃え、目の前の巨大な氷を、その手の炎で貫通させた。

次に2つめ、移動能力拡張。ユニコは移動してみせたが、二人には瞬間移動を行ったかのようにしか見えなかった。

これが、ユニコが使える”真意”技の全てだった。3つめの攻撃威力拡張と、4つめの装甲強度拡張は、ユニコには使えない。彼女は、自分自身がそこまで強くない事を知っていた。

あらゆる方法で自分を傷つけようとする世界に、ユニコは恐怖を感じていた。

世界を遠ざけたい。そんな彼女の心の傷によってうまれたのが、”スカーレット・レイン”。強化外装が、その現れだろう。”真意”システムは本来、敵を倒すためではなく、自分の弱さと対峙するためのものだ。

改めてタクムに”真意”システムをこれから教えんとする時だが、一つ質問をした。

タクムのデュエル・アバター「シアン・パイル」の戦闘スタイルは近接用か、遠距離用なのか。

これまでの戦い方、そしてアバターの外見を見る限り、近接用で間違いはない。しかし、それにしては強化外装がない。

それは、タクムの心にあった傷が関係していた。

タクムは、剣道部に入りたてである小学生の頃、いじめを受け続けていた。上級生に目をつけられ、「突き技の練習」として、タクムは竹刀でつき続けられていた。

そんな恐怖心が生んだ「シアン・パイル」。近接用でありながら、遠距離攻撃の初期装備とも言える武器を持つデュエル・アバターとなったのだ。

そして、その恐怖は今も拭い切る事はできない。

しかし、ユニコはレクチャーに手を抜く事はしない。強化外装を身にまとい、タクムにロケット弾を一斉放射するまでだ。その恐怖を乗り越えない限り、タクムは”真意”システムを習得する事ができない。

タクムは、自らの恐怖を乗り越える事が出来るのか…?

【記事:フェイトちゃん】

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