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 4月15日、日本にセーラー服姿のキュートでスタイリッシュな天使達が舞い降りる。『ウォッチメン』、『300』などの作品で独特の映像美を創り出した“奇才”ザック・スナイダー監督の最新映画『エンジェル ウォーズ』がついに全国公開となるのだ。

 この映画は、愛する家族を奪われて、卑劣な男たちによって精神科病院に収容されることになったベイビードール(エミリー・ブラウニング)が主人公。彼女が入れられた精神科病院は、病院とは名ばかりの地獄のような収容所で、待ち受けていたのは、二度と反抗心を持たないようにするためのロボトミー手術を施されるという絶望的な運命だった。ベイビードールは、自分と同じ不幸な境遇にいるスイートピー(アビー・コーニッシュ)、ロケット(ジェナ・マローン)、ブロンディ(ヴァネッサ・ハジェンズ)、アンバー(ジェイミー・チャン)という4人の少女と出会い、脱走を試みる。しかし、頑丈な鉄の扉と屈強な警備員の目という難関に阻まれている。もし、脱走に失敗すれば、待っているのは非業の死である。そんな中、彼女達の前に、マダム・ゴースキー(カーラ・グジノー)なる人物が現れ、想像力こそこの地獄から抜け出す手段であると告げる。5人は、脱出するための5つのアイテムを求めて、バーチャル兵器を用い、武将や魔物の一団などと戦いを繰り広げていく――。
 これまでのスナイダーの作品は、原作のあるものを映画化することが多かった。しかし、本作は、初めて自ら原案も手掛けている。先の『ウォッチメン』や『300』でもわかるようにコミックとゲームに没頭していたことで研ぎ澄まされたオタク感覚が惜しみなく炸裂している。セーラー服の美少女達が日本刀やマシンガンを持ち、さらにサクラ大戦を思わせるようなロボットを操り、敵と戦うのだ。スナイダーによると本作は「マシンガンを持った『不思議の国のアリス』」であり、ドラゴンやB-52爆撃機も登場するらしい。秋葉原が象徴するオタクカルチャーは、もはや日本の専売特許ではない。ハリウッドの映画にさえも引用されるようになったのだ。

 しかし単純なオタク映画ではないところが、さすがハリウッド流。5人の少女達は、週5日、3時間のマーシャルアーツの特訓、1時間の筋力トレーニング、さらに1時間の銃の練習など、まさに軍人を養成するかのような特訓を受けていたらしく、最初の4ヶ月はお互いの私服姿すら見ることがなかったそうだ。スナイダーがこの映画で目指したものは“制約なきアクション”。「いくつものファンタジーの世界の中で、無限の空間を設けて、そこで考えうる可能な限り、いや、それ以上のバトルを展開したい」と話す。それがこの徹底したトレーニングにつながったのだろう。

 無限の想像力が生んだ壮大なストーリーと、徹底したトレーニングによる精錬されたアクションが融合した映画『エンジェル ウォーズ』は4月15日(金)丸の内ピカデリー他全国ロードショーとなる。

MOVIE ENTER×映画『エンジェル ウォーズ』特集

映画『エンジェル ウォーズ
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