お寺の境内で「イエスを信じよ!」 牧師の寺襲撃映像がネットで広まる

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韓国仏教の最大宗派・曹渓宗の総本山で、外国人観光客も多く訪れるお寺「曹渓寺(チョゲサ)」で11日、キリスト教の牧師たちが仏教を否定するという騒動が発生した。韓国のインターネット上では、その様子をとらえた動画が急速に拡散している。

現在、ユーチューブ(YouTube)や韓国の大手ポータルサイトで広まっているのは、「牧師たちの曹渓寺襲撃事件」というタイトルの2分30秒あまりの動画。自称キリスト教徒の老人4人が、曹渓寺の境内で仏教を否定する発言を繰り返し、最後には警察に連れて行かれるまでの様子が映し出されている。

老人のひとり、大韓民国守護国民連合の共同常任代表イ・テグン牧師(78)は「イエスを信じろ!神様のおかげで雨が降り、農業をしてご飯を食べることができる」「仏陀はXXをして寝転んでばかり」「仏陀は雨を降らせると思うか? 神様のおかげでご飯を食べているんじゃないか、知らないやつはブタだ!」などと主張。曹渓宗関係者が外に出るよう命じても、拡声器を使い約20分間叫び続けた。

ソウル鍾路警察署は同日、イ牧師を不拘束で立件すると発表。残る3人の牧師は「イ牧師が『ご飯を食べよう』と言ったので来た」と話していることや、80〜90歳代と高齢であることを考慮して立件を見送った。確かに映像を見る限り、イ牧師以外の3人は状況を把握できていない感じだ。

この日は寺で正月の先祖薦度斉(供養法事)が行われており、千人近くの人が訪れていた。韓国のネットユーザーたちは、牧師の非常識な行動に「なんて排他的集団なんだ」「これだからキリスト教は…」「イ牧師以外はいい人のようだけど」「私はキリスト教だが、こんな牧師がいる教会には行きたくない」といったコメントが集まった。


参照:過激なキリスト教徒がまた波紋…今回は「曹渓寺襲撃」 - ニューデイリー
参照:曹渓寺でイエスを信じろ、騒動の動画が急速に流布 - 世界日報

(文:林由美)

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