スティグリッツ教授も提唱したフリーライダー対策 日本型の“タダ乗り防止モデル”は確立できるか?
前回の「“アレオレ詐欺”社員」の記事については、思い当たる人も多かっただろう。ページビューも、掲載1週間で20万に迫る勢いだった。
さて、今回は少し原理的な話をする。「アレオレ詐欺」を含むフリーライダーはなぜ発生するのだろうか。
答は簡単、「フリーライドは得になる」からだ。
そう、合理性のみを考えるならば、できるだけ仕事はしない、押し付けられるものは全て他人に押し付ける、他人の成果は横取りする――。あらゆるタダ乗り行為をする方が、個人にとっては得になる。
しかし、それでは会社組織は成り立たない。少なくとも、経営層や管理職には自分たちの社員や部下をタダ乗りさせないようにさせるインセンティブが必要だ。
実は「株式会社」という制度は、そのようなインセンティブを経営者に提供するようにできている。株主は自らの利益のために、有能な経営者を求め、経営者は自分のクビを守るために、社員がタダ乗りしないような経営をしようとする。
このように、株主からのプレッシャーがあれば、経営者は自ずとタダ乗りを防ぐような工夫をするようになっている。
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