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伊ファッション・デザイナーのステファノ・ガッバーナ（Stefano Gabbana）が、若かりし日の失敗談を明かした。ステファノとパートナーのドメニコ・ドルチェ（Domenico Dolce）は、1985年に20代の若さでドルチェ＆ガッバーナ（Dolce & Gabbana）を創設した。他者に対するネガティブな感情は必ずよからぬ結果をもたらすということを新米デザイナー時代に学んだ2人は、分け隔てなく人を大切にするようにしているという。

「この仕事を始めた頃の僕たちはまだ若かったから、何度か過ちを犯したこともあるんだ。2度目のコレクションを発表した時、（米高級デパートの）バーグドルフ・グッドマンの女性クライアントから最前列の席でショーを見せて欲しいとリクエストされたことがあってね。小規模なショーだったから席に余裕がなかったし、僕たちは彼女が何者なのか知らなかった。その女性が在職していた数年間、バーグドルフ・グッドマンはドルチェ＆ガッバーナの商品を買ってくれなかったよ」とステファノは告白している。「結果的に、彼らは商売のチャンスを逃したことになる。ネガティブな感情はブーメランみたいに自分に跳ね返ってくるから、気をつけなくちゃね。大切なのは、一生懸命に仕事をして常に誠実であることなんだよ」

同業のライバルたちの動向にも注目しているステファノとドメニコは、ファッション業界にはどんなデザイナーでも活躍できる余地があると感じている。世間の人々の好みは幅広いのでライバルの活躍を見て焦りや嫉妬を感じる必要はないと語るステファノは、後輩デザイナーのクリストファー・ケイン（Christopher Kane）やアーデム（Erdem）のファンだという。「僕はアーデムが大好きなんだ」と、ステファノはIn Style誌のインタビューで語っている。「アーデムの作品はドルチェ＆ガッバーナに似ているけど、決して僕たちの真似なんかじゃない。とてもおもしろいブランドだと思うね」


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