【エロゲ斬り！】処女はお姉さまに恋してる ２人のエルダー

皆様こんにちは。えっちなゲームの話題をお届けすることで卑猥表現の限界に挑戦している、エロゲ特派員の姫♪です。１４回目となる今回は、2010年に発売された キャラメルBOX の「処女はお姉さまに恋してる　２人のエルダー」をご紹介いたします。その前に、毎度お決まりとなる注意事項です。本記事は扱うネタが「エロゲ」ということもあり、アダルト要素が含まれます。１８歳未満の方にはご覧いただけませんのでご了承ください。なお、１８歳以上の方で且つ、それでも「エロゲ」の記事を読みた〜い！　という方は、以下にある「続きを読む」のボタンを押して本文へとお進みください。

●本文

では、ここからが本文です。

本作品は、同社作品『処女はお姉さまに恋してる（おとめはボクにこいしてる）』の続編に当たり、お嬢様学校として高名な聖應（せいおう）女学院を舞台として繰り広げられる、ＡＶＧ形式の作品です。

『処女はお姉さまに恋してる』から２年後の舞台設定となっており、ストーリーには前作の登場人物の名前も出てきています。したがって前作をプレイしていると、より一層楽しめます。

●キャラクター紹介

それでは、キャラクター紹介しましょう。例によって、Wikipediaより引用しています。

▼妃宮 千早（きさきのみや ちはや）　ＣＶ：菜ノ花さくら
本作の主人公。本名は「御門（みかど） 千早」。人間不信になり登校拒否になったのを見かねた母・妙子の強制により『聖應女学院』に『妃宮 千早』として『女装』して転校する羽目となってしまう。

▼七々原 薫子（ななはら かおるこ）　ＣＶ：波奈束風景
3年C組所属。小さな頃に母親を亡くし、それ以来父親に男手一つで育てられたため、かなりガサツな性格である。

▼度會 史（わたらい ふみ）　ＣＶ：大花どん
2年B組所属。代々妃宮家に使えていた度會家の少女で、妃宮家が無くなった現在は御門家の侍女として幼いころから仕えている。

▼ケイリ・グランセリウス　ＣＶ：生駒あるひ
2年C組所属。日本とイギリスを往復する生活をしているが家庭教師について勉強したのみなので、聖應が初めての集団生活となる。

▼冷泉 淡雪（れいぜい あわゆき）　ＣＶ：森保しほ
2年C組所属。華道部部員で千早の生け花の腕をライバル視している。遠い隔世遺伝で家族の中で唯一金髪。

▼哘 雅楽乃（さそう うたの）　ＣＶ：榊原ゆい
2年A組所属。華道部部長。一見してお嬢様と分かる物腰の美人で、そのカリスマ性からか『御前』と呼ばれている。

▼神近 香織理（かみちか かおり）　ＣＶ：青山ゆかり
3年D組所属。学内での評判がよくないため、他の生徒達からは距離を開けたような状態で接せられている。

●作品紹介

では、ここから作品紹介に入ります。

まずは、タイトルにある「エルダー」という用語について説明しましょう。

聖應女学院内では、上級生を「○○お姉さま」と呼ぶのが習わしとなっています。
エルダーとは、エルダー・シスター (Elder Sister)と呼ばれる「全校生にとってのお姉さま」のことを指し、最上級生からも「お姉さま」と呼ばれる存在となります。
エルダーは全校生にとっての模範生となるもので公式の役職ではないですが、事実上の全校生徒の代表として時に生徒会長をも凌ぐ発言力を持つことがあります。
毎年、全校生の投票によって選出され、全体の７５％の投票数を以って決定されます。
それだけの信頼を得られて初めて選出されるわけですね。

主人公の千早は、それまでの環境のために人間不信から登校拒否に陥ります。
それを見かねた母親の手によって、聖應女学院に女装して入学させられることとなります。

聖應女学院は、いわゆるお嬢様学校。
それに見合った嗜みや礼儀作法などを、母親からみっちりと教育されてしまいます。

まぁ、その甲斐あって千早は優雅な転入生となり、女学生から「素敵なお姉さま」と言われてしまいます。
その後、いくつかのエピソードの末に千早はエルダーに選出されてしまいます。
※タイトルの「２人のエルダー」は、この選出結果でエルダーが２人になるためですが、このいきさつは、是非プレイして確かめてみて下さいね♪

本作は１章〜１０章までの構成となっています。
各章のプレイ時間は、おおよそ６０分〜９０分ほどで終わります。
全ての章のプレイにかかる時間は、大体１４時間程度となります。

このシリーズでは主人公が女装した結果、男性としての威厳やポリシーなどが欠如しそうになる度に、落ち込むシーンが出てきます。
実は筆者はこのシーンが大好きで、これが女性的な思考なんだと認識を深められるところに共感を覚えてしまうのです。

この作品を楽しむ醍醐味のひとつに、「如何にして女装がバレないようにするか？」という問題の解決方法について、があります。
体育授業（水泳含む）や健康診断など、様々な難関を乗り越えていくさまは賞賛に値します。

体育祭や学園祭やダンスパーティーなど、様々な学園生活のエピソードが実に優雅に作られており、誰でも楽しめる作品となっています。

本作は、実は細かい演出にも非常に気を配っています。
そのため、より良い演出を施した演出強化パッチが提供されています。

筆者は実際にどこが強化されたのか確認したくて、全体の半分に相当するところまでプレイした後に演出強化ファイルを適用して、最初からプレイし直してみました。

より臨場感あふれる展開で物語を楽しめるようにするための細かい演出が追加されており、実に素晴らしい作品といえます。

●斬り！！タイム

では、恒例の「斬り！」タイムにまいりましょう。

この作品の良い点は、お嬢様学校独特の難しい言い回しや特殊な言葉が出てきた際に、それを解説するための小窓が随所に出てくるところです。


これのおかげで、言葉の意味をいちいち調べなくてもストーリーを追うことができ、ストレスなく物語を楽しむことができます。

逆に本作の残念な点としては、その長過ぎる物語でしょうか？
この物語の世界に長く浸っていたいという気持ちはあるのですが、少し長いような気が致します。

本作は、是非とも前作『処女はお姉さまに恋してる』と一緒に楽しまれることをオススメします。

今回、「処女はお姉さまに恋してる　〜２人のエルダー」を紹介いたしました。
次回も、お楽しみに♪

＜今回紹介した作品＞ 【処女はお姉さまに恋してる　〜２人のエルダー】 発売日：2010年6月30日 ブランド：キャラメルＢＯＸ 企画・シナリオ：嵩夜あや 原画：のり太 キャラクターデザイン：のり太 ディレクター：嵩夜あや

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■ライター紹介
【姫♪】
学生時代、留年を機に目覚めたエロゲと共にオタク開花し、現在に至るまでエロゲをプレイし続けている。
あまりに積み過ぎたエロゲの消化のために、日記という形で自己のゲーム消化軌跡を記録し続け、最終的に積み上げたエロゲ１１０本を２年かけて消化し切った経歴を持つ。
この記録開始時は、４２本近い作品がリストアップされていたというから驚きだ。
また、彼がたまたま読者として読んでいた某メールマガジンに、「投稿」の形で記事掲載していた経歴も持つ。
現在その記事は、彼の個人サイトから読むことが可能となっている。
さらに、同人誌即売会のパンフレット文章推敲事務も行なっていた経歴も持つ。
「感想文より論文の方が書きやすい」と豪語する彼の、今後の展開が楽しみである。