4日と7日に、パラグアイ戦とグアテマラ戦の2試合が行われた。香川や森本といった若い選手のゴールで勝利し、翌日の紙面にもポジティブな単語が並んだね。
たしかに、イベントとしては大成功だった。たくさんのお客さんの前で、地元の選手も多く起用され、メディアにとって将来性のあるトピックもできた。スターシステムの世代交代もスムーズにいったんじゃないかな。中村俊輔の代表引退で空いたポストは、香川であり本田であり長友が担うことになるだろう。

しかし、あくまでそれはそれ。今回の2試合は南アW杯で沸騰した代表人気のご祝儀的なイベントで、強化という意味からは程遠いものだった。もちろん、ファンのみんなもそれを理解して観ていたとは思うけど、それにしても、観戦のモチベーションに困るちぐはぐした状態だったね。
この試合でメリットがあったのは誰かな? 主力のセンターバック2人が故障してしまったマリノスはかわいそうな限りだ。

新生日本代表の本当の船出は、現在イタリアへ帰国中のザッケローニ監督が戻ってきてからだ。すべてはこれから。まだ何も始まっていないと言ってもいい。
技術委員会が選んだ選手ではなく、ザッケローニ監督が自分で選んだ選手たちを、どのように代表チームに融合させ、そしてどのように結果を残していくのか、今後はもっと厳しい目を向けなければならないだろう。

同時に、これは何度も述べてきたことだけど、事業重視の意味のない親善試合はもうやめて、どんどんアウェーで強豪国と戦って強化すべきだ。ザッケローニ監督は魔法使いじゃない。監督の采配、指導力も大切だけど、一番重要なのはサッカー協会としてどんなビジョンで持つかだよ。(了)