ついに優勝候補のスペイン代表が南アW杯初戦を迎える。相手はスイス代表。「相手はこのW杯にダイレクトで予選突破を決めた。2006年のドイツW杯では無失点でありながら敗退したチーム」と評したスペイン代表のデル・ボスケ監督。勝利の鍵となるのは、「相手を嫌がらせるためにも自分達のやり方、アイデンティティを保つこと。特に中盤が鍵となる」と語った。

 この試合で注目は、イニエスタがスタメンに名を連ねるかどうかだ。スペイン国内で行われた最後の親善試合対ポーランド代表戦では試合序盤からゴールに絡む好プレーを見せ、コンディションが良いことをアピールしていたが、大腿部裏の違和感から途中交代を自ら申し出た。「ここ2回の練習は問題なかった。本人とドクターとも話した上で決めたい」とデル・ボスケ監督は言うが大方の予想ではスタメン出場が濃厚とされる。

 「もしイニエスタが出られなかったとしても、マタ、ペドロ、ナバス、F・トーレスも攻撃的なポジションでプレーできる。大事なのは23選手全員がしっかり準備できていること」とイニエスタ不在でも大きな戦力ダウンは無いとと語る。心配されたエースのF・トーレスも、「完全に怪我から回復している」とデル・ボスケ監督は言う。ついにグループリーグ第1戦の最終試合でスペイン代表が登場する。これまでは優勝候補と言われるチームが、なかなか内容を伴った結果を残せていないためにスペイン代表がどんなゲームを見せられるか注目だ。

(スペイン通信)